夢の犬

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5/2/2023, 11:19:05 AM

優しくしないで

僕に余裕を見せないで

そんな目で見詰めないで

僕のために動かないで

僕は望んでないよ

始めたのは、君たちだ

かわいそう
五つの言葉
たった五つが僕の気持ちだと思わないで

認めないで

賞賛しないで

批判しないで

調子に乗らないで

ねぇ、落ち着いて

5/1/2023, 11:49:40 AM

カラフル

色々な色

誰もが好きな色がある
誰もが決して、好きな色を強要しない

カラフル

色々なこと

私に好きは色は無い
強いて言うなら白か黒か、灰か

カラフル

色々な人

私はまだ、カラフルじゃない

4/30/2023, 3:17:22 PM

楽園

人はここをそう言う

狂人、孤児、前科者
どんな者も、人として迎え入れる

衣食住全ての揃った古城のような施設

1人の物好きな子供と、子供の親とも、兄弟とも、使いとも思われる男のたった2人で回されているこの施設はまさに、楽園だ

しかし、ひとつ奇妙なルールが設けられている

この場を利用する者は、目を隠せ
それさえ守れば安全な施設で寝泊まりができる

目を隠すだけだ

なんの目的があるかは分からない
だが、ただ目を隠すだけで安全な衣食住を約束してくれるのなら安い

薄い布を使ったり、細かい穴を開けたり
施設を利用する者は何かと工夫をし、前が見えるようにして施設を利用していた

城を行き来する者全て、目を隠した者だけだ

なにか宗教的なものにも見えるし、城の中に見てはいけない怪物がいるようにも思える

噂は簡単に広がり、施設は誰もが知る存在となった

しかし、あんなに目を隠すものがあまりにも多くいると

本当に目の見えない、盲目の者も、軽蔑の目を向けられず危険なく過ごすことが出来るだろう

4/29/2023, 2:55:52 PM

風に乗って

いくらでも速度は上がる
たとえ風邪が弱くても進む

しかし急には止まらない
絶対に誤差が生まれる

帆が広ければ広いほど
速く進んで、止まらない

焦るな

いや、自分の足で歩け

4/28/2023, 1:12:40 PM

刹那

あなたはあの時、何を思っていたのだろう

どうしたの?

何気ない問さえ投げかける瞬間が無かった

何かが変
……変?

変とは、なんだったんだろう

君が好きな言葉だ

僕は変な奴だと

お気に入りの口癖だった
僕もその言葉が好きだった

変、同士
上手くやれてると思ってた

いつからまともだったんだろう

歯車が合わなくなった
最初から噛み合ってなかったのかもしれない

この思考も、一瞬の出来事なのだろうか

刹那だと勘違いしていた


余裕がなかったのは、僕だった

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