8月31日、午後5時
夏休みが終わるまであと7時間
宿題を大急ぎで終わらしている
なんだかんだでこの時間が一番
充実しているのかもしれない。
ふと頭を空っぽにするとあと何度
夏休みが巡ってくるのかわかる。
高校1年生なら後2回しかない。
小学1年生でも後12回なのだ。
そう考えればこんな日々もただの8月になってしまうと思うと少しさみしい
宿題はやっぱり面倒くさいけど――
君が見た景色
クラスにいる人気No.1女子
幸せそうに下品に笑って、楽しさをひけらかす
みんなから愛される君にはきっと世界が明るくみえているだね。君がいつも見ている景色は、一体どんなものだろう。興味本位に思ったのだ
夢を見た
君になった夢だった
「キャラ」を生きる日々と地獄のスマイル耐久。
君が見た景色は決して、幸せだけじゃなかった
だって私より世界が醜く見える――
ただいま、夏
ぬるい炭酸と無口な君
炎天下の中、彼と夏休み旅行。
いまゆる青春?春ではないのでリア充と言っておきましょうか。絶賛リア充中です!
「………」
慣れない道に会話は無い。
無口な彼はただ前だけ見て歩いている。
暑さに言葉さえも奪われてしまったようです。
(まぁ私がここで声をかけても余計暑くさせるだけなので、そっとしときます)
暑いと愚痴を吐く事もない君に自販機で買った
サイダーを手渡す。君は、そのぬるさに疑問を抱かなかったのでしょうか。
「うわぁ!」
泡が溢れ返り、君は濡れている
「一泡吹かせました!やっと声を聞けました!」
ぬるい炭酸と無口な君
私が振ったからぬるいんですよ、それとも...
私の恋い焦がれる熱のせいでしょうか――
波にさらわれた手紙
「今日も尊い、!」
どこの誰かも知らない人を好きになることを
『推し』という。
「大切なお知らせがあります。」
黒背景に白い文字。数字稼ぎなのかガチなのかなかなか読めないラインだ。
「今日で活動引退します」
『大好きだよ。ゆっくり休んで』
送信したお別れコメント。
悲しみの波にさらわれた手紙
「届かないのに…なんでコメントするんだろ」
どこの誰かも知らない人を好きになることを
「推し」というらしい。
推しとは罪深き生き物だ
波の中から見つけてよ
私のラブレター