リーリエ

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ぬるい炭酸と無口な君

炎天下の中、彼と夏休み旅行。
いまゆる青春?春ではないのでリア充と言っておきましょうか。絶賛リア充中です!
「………」
慣れない道に会話は無い。
無口な彼はただ前だけ見て歩いている。
暑さに言葉さえも奪われてしまったようです。

(まぁ私がここで声をかけても余計暑くさせるだけなので、そっとしときます)
暑いと愚痴を吐く事もない君に自販機で買った
サイダーを手渡す。君は、そのぬるさに疑問を抱かなかったのでしょうか。
「うわぁ!」
泡が溢れ返り、君は濡れている
「一泡吹かせました!やっと声を聞けました!」

ぬるい炭酸と無口な君
私が振ったからぬるいんですよ、それとも...
私の恋い焦がれる熱のせいでしょうか――

8/3/2025, 12:50:50 PM