どうしてこの世界は
どうしてこの世界は薄汚く愚かな人ばかり
なのに、生きたいと思わせることができるのだろ
この世界のことは「恨んでる」なんて4文字で
表しきれない程大嫌いだ
でもなぜか惹き付けられてしまう
この世界を離れた者、旅立った者
やっと醜いこの世界からでることができたのに
祝福することができない。むしろ可哀想に感じた
もしこの世界から引き離されそうになったとき
私は迷わず「生きたい」と願うだろう
どうしてこの世界は
私を虜にするのだろう――
約束だよ
「ずっと一緒にいようね!約束だよ!」
こんな分かりやすい綺麗事を私はどうして
信じてしまったんだろう…
いつ破られるかも分からない約束
「1人じゃないから」と糧にした
その約束が果たされないものになったとき
どれ程の苦痛と呪いを追うのかも知らずに
「ずっとなんて…軽はずみに言わないでよ、」
約束が果たせなくなった時、その嘘を信じた
自分を恨むことはできなかった。私に夢を見せた誰かのせいにしたかった。
「約束だよ」
そんな言葉はまるで呪いみたいに頭に残る。
心を蝕み不信を誘う悪魔の呪い。約束だといった君はこれから先私を1人にしたいのだろうか。
でももう1人じゃない
私は破れた約束をまた結んでみせる
ずっと一緒にいようね…約束だよ――
傘の中の秘密
冷たい針が降り注ぐ梅雨時の帰り道。
傘の上で弾き踊る雨粒がポツポツと音を立てる。
雨の振らない傘の下で1粒情熱を帯びた雨が降る。
誰にも見られないように傘をしっかり握りしめて
現実から目を背ける様に俯いて大雨を降らせる。
伝い落ちるこの情熱は周囲には秘密にした。
強がって、諦めたなんて未熟な結末は誰にも
知られないようにそっと涙に込めて沈めた。
傘の中の孤独な秘密。雨に飲まれ消えてゆく
のに、まだ私の中で燃えている。
いつか燃え尽きる灰だけを求めて、
私は私に秘密を約束した――
傘の中の秘密
ただ君だけ
竜胆色の空模様を見つめていた。
その空模様と君に接点なんて無いのに、
どうして君を思ってしまうのだろう。
穏やかな風と共に時間が流れてゆく。
なのに僕の心はそんな風と平行に並んでいない。
風の平行線を超えて、胸を高鳴らせた。
ただ君だけを求めた。
でも君は同じ色の空の下を生きているのに
君の心は僕の色を失ってゆく。
後付けのように交わすキスは「サヨナラ」を
合図しているようで涙が溢れそうになる。
ただ君だけが欲しかった。
他じゃ満たせない愛を君に満たして欲しかった。
今日もまた君とキスを交わす。
僕の恋は続いているのに、まるでエンドロールも
過ぎてしまった気分だった。
ただ君だけは、新しい物語が始まったようだ――