みゆき

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11/26/2024, 7:49:18 AM

太陽の下で

太陽の下 草原の上
私は息をした

まるでその中で
生まれたような
忙しい心が木霊する

太陽の下 草原の上
私は瞳を隠す

まるでその奥に
夢があるような
静寂な心が眠りだす

毎日同じ姿する太陽の下
私の目だけが火傷する

11/25/2024, 12:05:38 AM

セーター

糸と糸で紡がれた服
その服は何度も糸が絡み合って
できた凍てついた体を暖めうるもの

人もまた等しく
人はまたちがう

温めることも凍えさせることも
できてしまうから

それでもセーターのように
雪降る冬の中、凍てついた心を暖める人に
私はなりたい

11/11/2024, 12:37:46 PM

飛べない翼

朽ち果てた翼を見つめる

何度も転んだ記憶を引き戻す土の香り
抜け落ちたハネに染み付いた血の匂い

とても醜い
とても誇らしい

見るも無惨なその翼は、もう飛ぶことを知らない
ただ過去に得た栄光の傷を誇らしげに朽ちてゆく

とても醜い
とても虚しい

飛べもしないのに悔いの無い翼に腹が立つ
「こんな翼にはなりたくない」
朽ちた翼を誇らしげに、私はそう思った――

11/4/2024, 9:38:13 AM

鏡の中の自分

自分でも危なっかしいよ。
相手を理解したい。
相手の理解者でいたい。
その気持ちはきっと誰にも負けない。

友達がリスカしてしまったと
苦しんでいたとき。私はリスカしてしまう
苦しみを理解するために、一瞬の躊躇いも
なくリスカをした。

親にバレたくない。
執着してやめられない。

そんな気持ち、理解できた。
それで、相手は満たされた。
でも一番満たされたのは私。

私は皆の鏡人形。
あなたと一緒。私は貴方の理解者だよ。

いじめられた?なら、私もいじめて貰うよ。
みんなに嫌われたって、なんともないよ。

死にたい?なら、私も死ぬよ。
死にたい気持ちも死ぬ未来も全部一緒。
相手に合わせないと。
そんなこと、思わなくていいよ。私が全部全部
合わせるから。そうすると私も満たされる。

だって、一番嫌われない方法だもの。
鏡の中の自分は、貴方たちのモノよ――

10/30/2024, 11:25:47 AM

懐かしく思うこと

家から見えるあの小学校
電車のってバスのって通う学校とは全然違う

平日は7時起きで
ランドセル背負い
班の皆で登校する

数学じゃなく算数
宗教じゃなく道徳
美術じゃなく図工
全てがすべて変わってしまった



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