10/28/2024, 6:27:20 AM
紅茶の香り
仄かに苦そうで、熱くて火傷しそうで、
上品なティーカップに入った紅茶は
舌にも身分にも合わない気がしてた。
ふぅっと湯気を飛ばして
新鮮な味をこの人生に刻んだ
苦そうと思ってた。本当に少し苦かった。
火傷しそうと思ってた。本当に火傷した。
想像通り私には合わない味。
作りたてのレモネードの方が美味しい。
それでも、その新鮮さをいいと感じた。
紅茶の香り。それは私に新しさをくれた。
遠い昔のそんなつまらない話を思い出す
熱い紅茶の入った上品なティーカップに
2粒の砂糖が溶けてゆくのを見つめながら――
10/25/2024, 10:28:27 AM
友達
他人、知り合い、友人、友達、親友、恋人
それぞれの境界線は一体どこなのだろう
人それぞれ違う。
そんな事はわかってる。それでも、突き止めたいと思うのが人の定めなのだ。
『友達』
それは、友人とどう違う?
それは、親友とどう違う?
それが透明となったとき
その境界線も暗黒なこの目に移るだろうか―――
10/21/2024, 12:41:26 AM
始まりはいつも
始まりはいつも、味が悪かった。
人々のスタートダッシュ
にもたどり着けぬまま、
皆が一歩一歩と歩いてきた
道を私はずーっと走ってきた。
当然の如く
足が縺れて転んで、
皆は私にめもくれない。
私をみてくれた。
そう感じるときもあったが、
それは嘲笑う為だけに過ぎなかった。
もう一度立ち上がったときには
自分が傷だらけだったこと、
もう疲れて動けないことに築く
無力な自分に築いてしまった。
始まりはいつも最悪で、
その後も全て不幸なんだ――
10/18/2024, 10:35:14 PM
秋晴れ
茜色に枯れた紅葉は
永遠の青の天空を見つめ
ただひたすら、その色を派手に掲げている。
寒さも暑さもない今日この頃
つまらない風の音に耳を貸す
秋晴れの日
読書の秋 『星の子』
食欲の秋 『きのこ』
晴れの秋 『いやし』
秋は私に全てを与えてくれる――