みゆき

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11/11/2024, 12:37:46 PM

飛べない翼

朽ち果てた翼を見つめる

何度も転んだ記憶を引き戻す土の香り
抜け落ちたハネに染み付いた血の匂い

とても醜い
とても誇らしい

見るも無惨なその翼は、もう飛ぶことを知らない
ただ過去に得た栄光の傷を誇らしげに朽ちてゆく

とても醜い
とても虚しい

飛べもしないのに悔いの無い翼に腹が立つ
「こんな翼にはなりたくない」
朽ちた翼を誇らしげに、私はそう思った――

11/4/2024, 9:38:13 AM

鏡の中の自分

自分でも危なっかしいよ。
相手を理解したい。
相手の理解者でいたい。
その気持ちはきっと誰にも負けない。

友達がリスカしてしまったと
苦しんでいたとき。私はリスカしてしまう
苦しみを理解するために、一瞬の躊躇いも
なくリスカをした。

親にバレたくない。
執着してやめられない。

そんな気持ち、理解できた。
それで、相手は満たされた。
でも一番満たされたのは私。

私は皆の鏡人形。
あなたと一緒。私は貴方の理解者だよ。

いじめられた?なら、私もいじめて貰うよ。
みんなに嫌われたって、なんともないよ。

死にたい?なら、私も死ぬよ。
死にたい気持ちも死ぬ未来も全部一緒。
相手に合わせないと。
そんなこと、思わなくていいよ。私が全部全部
合わせるから。そうすると私も満たされる。

だって、一番嫌われない方法だもの。
鏡の中の自分は、貴方たちのモノよ――

10/30/2024, 11:25:47 AM

懐かしく思うこと

家から見えるあの小学校
電車のってバスのって通う学校とは全然違う

平日は7時起きで
ランドセル背負い
班の皆で登校する

数学じゃなく算数
宗教じゃなく道徳
美術じゃなく図工
全てがすべて変わってしまった



10/28/2024, 6:27:20 AM

紅茶の香り

仄かに苦そうで、熱くて火傷しそうで、
上品なティーカップに入った紅茶は
舌にも身分にも合わない気がしてた。

ふぅっと湯気を飛ばして
新鮮な味をこの人生に刻んだ

苦そうと思ってた。本当に少し苦かった。
火傷しそうと思ってた。本当に火傷した。
想像通り私には合わない味。
作りたてのレモネードの方が美味しい。

それでも、その新鮮さをいいと感じた。
紅茶の香り。それは私に新しさをくれた。

遠い昔のそんなつまらない話を思い出す
熱い紅茶の入った上品なティーカップに
2粒の砂糖が溶けてゆくのを見つめながら――

10/25/2024, 10:28:27 AM

友達

他人、知り合い、友人、友達、親友、恋人

それぞれの境界線は一体どこなのだろう
人それぞれ違う。
そんな事はわかってる。それでも、突き止めたいと思うのが人の定めなのだ。

『友達』
それは、友人とどう違う?
それは、親友とどう違う?
それが透明となったとき
その境界線も暗黒なこの目に移るだろうか―――

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