七夕
熱帯夜の中でただひたすら空を見上げる。
君には見えるの?天ノ川。
私には見えない。天ノ川。
町の光に邪魔されて星が消えて無くなった。
織姫と彦星はちゃんと出会えたのだろうか。
1日だけ会える。そう言っても本当は
一晩しか会えていないのだ。
悲しいな。そんな状況でなんで仕事なんて
出来るのだろう。なんで、
『そんなに強いの?』
そう思った。
七夕のよる。
一晩の夢。
羨む気持ちが漂った。
星空
「星空がある人生なら、幸せだろうね。」
「どういうこと?」
「……。夜って、暗くて寒くて、怖くて独り。
光なんてない。でも、そんな夜を灯してくれる
実際、道が見える程明るい光じゃない。
でもあの点一つ一つが心を暖めてくれるの。」
「……。」
「心と同じなのよ。私の心は星のない。
真っ暗な森のなか。そんな時に見方でいて
くれる人がいたら、幸せだろうね。貴方の
ように星のある心は」
「えぇ。幸せ。私はどんなに悪いことを
しても見方がいる。」
「私は今なくなったよ。貴方に裏切られたんだ
から。星は信頼。星は灯。私の心から
星を奪わないで!」
また、星空を求める。
あぁ。この暗い空を受け入れてしまったら
楽になれるのに。
はぁ。もういっそ空もなにもない世界に行ったら
楽になれるのに。
また、星空を求めてしまう。
神様だけが知っている
未来?それとも人生の答え?
いいえ。私の場合そうじゃない。
神様だけが知っている 私の辛さ
心にすんでいる神様は実際に手にとってわかる
誰よりも理解してくれるのに
話せないし見えない
神様だけが知っている私を
神様は救ってくれるのかな
胸がズキズキと痛くて
涙が自然と出てくる
神様だけが知っている私の涙
ぬぐってはくれないの?
神様だけが知っている――
日差し
カーテンの向こう側
日差しが強く現れる
その光はまるでスポットライトのようで
照らされた人々はそれぞれ主をやどしている
ようだった
雲が光を遮った
眩しくて目が痛かったけど
微かに見える光をみた
雲の上は光の耐えない楽園のようで
晴れ女の生き神様が舞いを舞っているような
気がした
雲が通りすぎる
今度は僕の番だと言わんばかりに光りは
僕を見つめる
新しい物語が始まったような
そんな、日差しがただ僕を見つめてる
窓越しに見えるのは
限りなく灰色に染まる空からは冷たい
雫が降り注ぐ
窓越しに見えるのは暗い空
終わりなく続きそう
耳を澄ますと聴こえる
祭りで賑わう人の声
こんな灰色の元で愉快に宴をいそしんでいる
窓越しに見えるのは
窓の向こうに映る孤独な私
透けてかすんだその姿
まるで雨に飲み込まれたかのよう
久しぶりに故郷へ戻ったのに
また壁に閉じ込められた
限りなく灰色へそまる窓越しに見えたあの景色
私と空は一心同体
すなわち心の天気現している――