星空
「星空がある人生なら、幸せだろうね。」
「どういうこと?」
「……。夜って、暗くて寒くて、怖くて独り。
光なんてない。でも、そんな夜を灯してくれる
実際、道が見える程明るい光じゃない。
でもあの点一つ一つが心を暖めてくれるの。」
「……。」
「心と同じなのよ。私の心は星のない。
真っ暗な森のなか。そんな時に見方でいて
くれる人がいたら、幸せだろうね。貴方の
ように星のある心は」
「えぇ。幸せ。私はどんなに悪いことを
しても見方がいる。」
「私は今なくなったよ。貴方に裏切られたんだ
から。星は信頼。星は灯。私の心から
星を奪わないで!」
また、星空を求める。
あぁ。この暗い空を受け入れてしまったら
楽になれるのに。
はぁ。もういっそ空もなにもない世界に行ったら
楽になれるのに。
また、星空を求めてしまう。
7/5/2024, 11:32:18 AM