△△へ
1年前、あなたのことを好きになりました。
今日まで伝えられなかったけど
ずっとずっと好きでした。
付き合って欲しいとは思わないけれど、
ただ伝えたかった。
この1年、真っ暗闇に閉ざされた私の人生は
一気に色付きました。
あなたの笑顔に、仕草に、言動に、
とてもとても救われました。
あなたにとっては周りの人のうちの1人だろうけど
私にとっては特別な1人だったんです。
言葉では伝えられないのでお手紙で伝えること、
お許しください。
〇〇より
『1年前』
街並みに灯る街灯、暗くなると光出す星や月。
都市化が進みたくさんの家があるここも、
緑がなく人工的なここも、
地球はそれすらも優しく包み込んでくれるように
今日もまた青とオレンジの透き通った空に包まれて
1日に終わりを告げる。
はぁ、なんて美しいんだろう。
世界の終わりに君とキスをしよう。
大好きな君と、笑い合いながら。
世界が終わっても僕は君を好きでいると言った。
その気持ちは変わらない。
明日、午前1時37分。
この地球は隕石衝突によりなくなるだろう。
実際今僕たちが見上げる空には昼なのに
見たこともないような大きさの星が見える。
嘘なんかじゃない。本当に明日落ちるんだ。
世界の終わりは、きっと午前1時35分とは思えないような
明るさと鮮やかさで美しいだろう。
そんな朝であり夜であり世界の終わりであるときに、
君に最後の挨拶と言葉を伝えて、
君のことを目に焼き付けながら
君の声を、思い出を、胸に刻みながら
そっと、キスをしよう。
「おはよう、そしておやすみ。
ずっと君を愛していたよ。
もし来世が存在するのなら、
どうかまた僕を選んでほしい。
今までありがとう。
今日の空も、君も、すごく綺麗だ。」
『世界の終わりに君と』
狭い部屋って…怖い?
それとも…落ち着く?
「え、誰の声?」
私はあなた。
あなたのこころ。
「わたし…ちがうよ。あなたは私じゃない。」
そう…それなら。それでもいいわ。
でも、私はあなたなの。
「言ってる意味わかんないよ。」
いずれ分かるわ。
狭い部屋はあなたの唯一の居場所だもの。
「え、なんでそれ…。」
言ったでしょう、私はあなたなの。
『狭い部屋』
正直さ、多分私たち合わなかったよね。
直して欲しいとことか言える関係じゃなかったし。
きみに私のこと理解してもらえた気がしないし。
らくばっかしててさ。
いまなにしてんの?ってそんな聞かないでよ。
だめなの?自由にしてちゃ。
よく君は「愛してる」って言ってたけど、
…どうせさ、愛してる自分に酔ってんだよ
ずっと私は我慢してたよ。なんでよ…。
っなんで?!私ばっかりさ!!
となりにいたって。なんの支えにもならないよ。
前から、期待なんかしてないけどさ。
かえって清々しいよね。ここまでくると。
らくに…させてよ…。
ねがわせて…。もう、この辛さから、解放されたい。
『正直』
正直きらいだよ…ずっと前からね