世界の終わりに君とキスをしよう。
大好きな君と、笑い合いながら。
世界が終わっても僕は君を好きでいると言った。
その気持ちは変わらない。
明日、午前1時37分。
この地球は隕石衝突によりなくなるだろう。
実際今僕たちが見上げる空には昼なのに
見たこともないような大きさの星が見える。
嘘なんかじゃない。本当に明日落ちるんだ。
世界の終わりは、きっと午前1時35分とは思えないような
明るさと鮮やかさで美しいだろう。
そんな朝であり夜であり世界の終わりであるときに、
君に最後の挨拶と言葉を伝えて、
君のことを目に焼き付けながら
君の声を、思い出を、胸に刻みながら
そっと、キスをしよう。
「おはよう、そしておやすみ。
ずっと君を愛していたよ。
もし来世が存在するのなら、
どうかまた僕を選んでほしい。
今までありがとう。
今日の空も、君も、すごく綺麗だ。」
『世界の終わりに君と』
6/7/2024, 1:57:19 PM