柵が作品P

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7/19/2022, 11:25:45 AM

第3話
【視線の先には】

朝、俺は美玖達と合流するためにいつもの曲がり角にいた。いつもなら、いるはずの二人がいない。
なんで…なんで…
昨日の二時間目の休み時間、確かに美玖に言った。
今日は絶対に確実に三人…いや、もしかしたら二人で登校したかったのに。アイツ…

「ごめーん!海斗!」
美玖だ。まぁー、日数はまだあるし。
でも…早めにしないと、取られてしまうよな
「大丈夫だよ。気にしないで」
「ありがとうー!!感謝です~!」
「同じ意味だね」

キーンコーンカーンコーンキー( ˙-˙ )
「蓮っ!」
俺は、違うクラスの蓮にいつも話しかけている。
毎日昼休み、蓮はたまに美玖と話しているけど、
大体は二人が話す前に俺が話しかけている。

なんていうか…話すのをわざと邪魔している。
自分でも分からないけど多分嫉妬。
なんか、蓮と話している時は、味わったことがないほど楽しくて 本当の笑顔になれる、気がする…

バイバーい じゃな 笑笑 また明日ー それでさー
下校は毎日三人。
委員会とかあっても、待つ。
必ず三人揃ってから学校を離れる。
(あれ…?)
「あ、海斗ー今日美玖、早退したから二人だわ」
本当!?二人きりだとぉ!
蓮を独り占めできるって訳か…
「そっか。あんなに元気なやつでも早退するんだな」
「美玖、意外と体調不良になりやすいからさ」
「流石 幼なじみ…」
「海斗も早く僕のこと知ってよなー!」
「蓮のことならもう、知ってるよ」
「…どした」
「早く行こうぜ」
「おう」

俺の視線の先は、いつも蓮。
同じ空間にいたら蓮しか見れない。
 親友の特権
 ”親友”の関係を壊したくない。
でも俺は、
親友の蓮が好きだ。

――――――――――――――――――――――――
読んでくださった方、ありがとうございます。
気づいた方もいると思いますが、
この話は連載になっています。
好評だったら続けていくつもりです。
また、過去の1話、2話もありますので、
それと合わせて読んでもらえたら幸いです。

7/18/2022, 12:27:13 PM

第2話
【私だけ】

あぁ~幸せだなぁ
私だけ、楽しい思いをしている!

キーンコーンカーンコーンキー( ˙-˙ )ーンポ
「美玖ー」
「!? どした 蓮」
「…いや、別に」
どうしたんだろう。
「私にできることがあったら言ってよね!」
「ありがと」
なんてたって、蓮は幼なじみなんだし、私にかかればなんでもわかるってのー!
…でも、私、最近なんか変なんだよね。

「ねぇねぇ美玖」
「海斗じゃん!どした~」
「明日一緒に朝登校しような!約束!」
「わかったよー!おけっ!」
今は二時間目の休み時間…なんで朝の約束なんだ笑
まーいつも三人で登校しているけどね。

次の日――
「おっはよー!」
「おはよう…美玖」
うーん、やっぱり私変だァ!もぅ!わかんなーい!
(...海斗と約束してたんだったやば 汗汗)
「ねーねー、海斗あっちだし、よってい…」
「美玖。」
『ごめん!そっちから言ってください!』
  かぶった!?
「はははははっ!もーなんだよ美玖ー」
蓮の笑い声、久々かも…そんなことないか。
「さっすが幼なじみー!」
「…そうだなっ」
あ、学校着いちゃったっ!
海斗、約束破ってごめんよ~ぉ!
でも…なんか楽しいな。
海斗のこと、忘れちゃった(ノ≧ڡ≦)☆

5歳の頃、お気に入りのキーホルダー無くしちゃって
それを届けてくれたのが蓮だったんだよなー。
すごく 優しくて私から話しかけていた。
今もだけどね!
私はそんな優しい幼なじみが好き…なのかな

「蓮…なんで美玖と一緒にいるんだよ…」

【つづく】

7/17/2022, 11:40:14 AM

第1話
【遠い日の記憶】

もし あの頃に戻れたら
    どんなに良かっただろう――

キーンコーンカーンコーン( ˙-˙ )/キーンコーンピー
「蓮ー!おーそーいー!」
「なんだよー美玖。別にカンケーないだろ…って、
まさか、また一緒に帰るつもりかー?」
「おぉ~、やりますね~!」
「マジかよ」
僕は 幼なじみの美玖が好きだ。
でも、こーゆー楽しい関係を壊したくない。
だから、好きって気持ちは ずっと心にしまっている。

「よー!お二人さんっ!」
こいつは、海斗。僕と美玖の親友だ。
小4の時にこっちに転校してきて、
そこから 7年間ずっと仲が良い。
あ、美玖とは5歳の頃からずっっと仲が良い。
美玖がめっちゃ話しかけてたんだよなー。

「じゃ!私達あっちだから帰るね!蓮、行こ!」
「じゃーなー!二人ともーッ」
「また明日ー」

(ドキドキドキドキドキドキ…)
止まれ、心臓の音、、
何故か今日はいつもより心臓の音がうるさい。
なんだろう。夕日をバックに美玖が輝いている。
止まらないドキドキ。
いつ漏れてもおかしくない、僕の好きという気持ち。
抑えるんだ…抑えるんだ…
「どしたの~?」
「きゃっ!」
最悪だ。驚きのあまり、声が裏返った。
ちょー恥ずいんだけど…
「も~なんなの笑 驚かないでよ笑笑」
「そっちが急に声をかけてくるからだろっ!」
「ごめんごめん笑笑」
話しかけられて良かった…
このまま自分のドキドキを聞いててもつまんないし。
恥ずいけど。
「いい加減、笑うのやめて…」
「ゔっゔっん ふぅー。…ははは×2 笑笑」
「まったく、やめってってばー」
「だって 頭の上にカエルが乗っているんだもん笑」
ケロケロケロケロ~
「カエルさんに気に入られてるね!」
「っ!もう帰る!」
「”かえる”だけにね笑笑」
「そんなつもりじゃなーーーい!」
あー、好きだなー。
…恥

「ただいまー」
僕は、何故かアルバムを取り出した。
思い出したくなった。
アルバムには美玖と二人の写真がたくさんあった。
途中から海斗も写ってた。
三人とも笑顔で。
これ、僕が海斗のボール、木の上にあげちゃった時じゃん…海斗、ちょー優しかったなぁ~。
「申し訳なさすぎる…ごめんよ海斗…」
未だに反省しているこの出来事。
そんなたくさんの楽しい思い出が記憶とともに蘇る。

トントンッ
「おっはよー!」
「おはよう…美玖」
毎朝、眠い僕を登校中起こしてくれる。
(朝っぱらからドキドキさせんなよ…)

【つづく】

7/16/2022, 12:47:20 PM

空を見上げて心に浮かんだこと…

そもそも、空を見上げない

だって 空を見上げると

涙を乾かしているように見えるじゃん

泣かない

泣きたくない

青い空

明るい太陽

そんな理想 どこに行っちゃったんだろう

今は 雨なのに

7/15/2022, 11:31:03 AM

終わりにしよう…

「付き合ってください!」
長年の片想いはこれで 終わりにしよう。
片想いはこれで終わり、
これからは、両思いなんだから!

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