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11/21/2022, 1:09:20 PM

「そう、貴方のそう言うところが好きだったんだよねー」

君は薄めに作った水割りのグラスを揺らしながら言った。
中に入った氷がカランカランと音を立てる。

その一言で、僕の頭の中はパニックになった。
それはいつの話?
確か僕は君にフラれたよね?

返す言葉を見つけられない僕を見ながら、君は笑った。

「距離が近すぎて、恋愛対象にならなかったけどね」
「でも、失敗したかなー」

君はまた、グラスを揺らしながら続けた。

君のそのイタズラな笑顔は、昔から変わらない。
その笑顔、大好きだよ。

そんなことを考えていたら、君は僕の顔を覗き込んできた。

「ねぇ、私のこと、まだ好きでいてくれてるの?」

すべてを見透かされている。
どう答えるべきか。

僕はいったいどうすればいいの?





〜どうすればいいの?〜

11/21/2022, 3:13:59 AM

君と出会った。
君と過ごした日々。
君がいること。

きっと君そのものが、
僕の宝物。






〜宝物〜

11/20/2022, 1:34:52 AM

「どんな事があっても、僕は君を守るよ」
「何があっても、私は貴方の味方だよ」

何が起きても僕たちは、手を取り合って乗り越えてきた。

だって2人で約束したから。

今日は君の結婚式。
僕たちが辿り着けなかった日を、
僕の知らない相手と迎える。

あれから何年経っただろうか。
2人の間にはたくさんの思い出がある。
そんな思い出を一つ一つ思い出していく。

キャンドルサービスで君が点けた、
僕のテーブルの灯を見ながら。




〜キャンドル〜

11/18/2022, 3:48:29 AM

バンドの練習の帰り道。
最後に合わせたラブソングを心の中で反芻する。

ふと見上げた夜空にはオリオン座が輝く。

「冬の大三角ってどれだっけ?」

この前君と見た時にそんな話をしたことを思い出した。

そんな事を考えているうちに、
君の声が聴きたくなった。

残り度数の少ないテレフォンカードと、
自販機で買った缶コーヒーと、
ありったけの小銭を握りしめて、
いつもの電話ボックスに駆け込んだ。


なんてことない日常の思い出だけど、
冬になったらいつも思い出す。
高校3年生の記憶。




〜冬になったら〜

11/16/2022, 10:18:15 PM

いつもの様に、いつもの場所で。
いつもの時間に、いつもの車で。
いつものコースで、いつもの店に。
いつもの食事と、いつものデザート。
いつものバーで、いつものドリンク。
いつもの部屋で、いつものキス。
いつもの様にお互いを求め、身体を重ねる。

どれだけ「いつも」を重ねても、
2人の心ははなればなれ。

どれだけ「いつも」を重ねたら、
貴女は私のものになるのでしょう。





〜はなればなれ〜

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