「そう、貴方のそう言うところが好きだったんだよねー」
君は薄めに作った水割りのグラスを揺らしながら言った。
中に入った氷がカランカランと音を立てる。
その一言で、僕の頭の中はパニックになった。
それはいつの話?
確か僕は君にフラれたよね?
返す言葉を見つけられない僕を見ながら、君は笑った。
「距離が近すぎて、恋愛対象にならなかったけどね」
「でも、失敗したかなー」
君はまた、グラスを揺らしながら続けた。
君のそのイタズラな笑顔は、昔から変わらない。
その笑顔、大好きだよ。
そんなことを考えていたら、君は僕の顔を覗き込んできた。
「ねぇ、私のこと、まだ好きでいてくれてるの?」
すべてを見透かされている。
どう答えるべきか。
僕はいったいどうすればいいの?
〜どうすればいいの?〜
11/21/2022, 1:09:20 PM