ススキ。秋の風物詩。私の住んでいるところは田舎なのでススキっぽいものは沢山生えているが果たしてそれがススキなのかは定かではない。外来種とか平気で生えてるしね。
十五夜になればお団子とセットで供えてある画が一般的だが、今やそれをする人は滅多に居ないだろう。十五夜も終わっちゃったし。窓を開けて、月に照らされるススキもオツかもしれない。
脳裏に焼き付くのは、いつか見た夢。真夏のある日、白いワンピースを着た君は現れた。つかの間の短い夏休み。すぐに私たちは友達になり、家に呼んではおやつを一緒に食べた。ずっと一緒には居られないことは、どこかで分かっていた。目が覚めて、それが夢だと思い知らされた。
夢の中で君に会えたのは一度だけ。夢を見てから数年は経つ。夏が来る度に、消して顔が見えなかったあの子が脳裏に浮かぶのだ。
意味がないこと。おそらくこの世には星の数ほどあるだろう。それはある意味、「生きるために必要なこと」以外のものだと思う。読書を楽しむとか、庭の木々に触れてみるとか。別にしなくたって生きるには困らないだろう。しかし、読書は知見を広げる機会になるし、自然に触れることは心のゆとりを持つことに繋がる。意味のないことは、誰かにとって意味のあることかもしれないね。
あなたとわたしは対照的。まず身長。後輩のあなたは先輩のわたしよりもうんと高い。あなたは力も強い。あなたにつねられた頬は3日は痛みを引きます。描く絵の絵柄も全く違うね。
あなたとわたしはどこか似ている。同じジャンルのオタクだったこと、笑いのツボ、言葉遣い。絵が好きなこと。
最後に会ってからずいぶん経ちました。お元気ですか。
わたしは絵を描くことを辞めました。あなたはまだ続けられていますか。また会えたら、あの時のように話したいです。
今日は大雨がざんざか降っていた。こんな土砂降りも悪くないが、春先の暖かくやわらかな雨が好きだ。誰も傷つけなさそうな、濡れても不快にはならない。春特有ののほほんとした空気がそうさせるのか、真相は不明だ。幼い頃、友達と喧嘩をして帰り道も離れて歩いていた。その時、突然の降雨によって私たちは同じ場所に雨宿り。それがきっかけで仲直りができた。あれもやわらかな雨だったかもしれない。