脳裏に焼き付くのは、いつか見た夢。真夏のある日、白いワンピースを着た君は現れた。つかの間の短い夏休み。すぐに私たちは友達になり、家に呼んではおやつを一緒に食べた。ずっと一緒には居られないことは、どこかで分かっていた。目が覚めて、それが夢だと思い知らされた。夢の中で君に会えたのは一度だけ。夢を見てから数年は経つ。夏が来る度に、消して顔が見えなかったあの子が脳裏に浮かぶのだ。
11/9/2024, 1:24:49 PM