風に乗って
走る、飛ぶ、落ちる。
繰り返して、そして歩く。
そうしてできた人生。
いつの間にか歩みが遅くなり、
そして止まる。
心が、動かなくなる。
やがて別れ、小さくなった心が、
風に乗って、お空に舞った。
生きる意味
生き物の生存意義は子孫を残すことだと思う。
そういう意味では私は生きている意味が無い。
人を好きになれない。
性行為も気持ち悪いが勝つ。
だから何のために生きているのか分からなくなる。
もちろん自分の捉え方次第だけど、
誰かの役に立てている気もしなくて、
いっそのこといなくなれたら、なんて思ってしまう。
流れ星に願いを
どうかお願いします。
彼からの好意をなかったことにしてください。
酷いことを言っていると分かっています。
それでも私は彼からの好意が受け入れられないのです。
私は人を好きになることができないのです。
だからお願いします。
私と彼の関係をもなかったことにしてください。
何もいらない
空っぽな体、空っぽな心。
そして、綻ぶ君。
満たされた体、満たされた心。
そして、涙ぐむ君。
正反対の僕らを繋ぐのは、
両親の遺したお揃いの指輪だけ。
そう思っていた。
でも違ったらしい。
君がいなくなった世界は何も変わらなかったのに、
僕はこの世の終わりかのように、生きるのを諦めた。
最期まで笑っていた君が、憎くてたまらない。
最後まで泣いていた僕が、憎くてたまらない。
あぁ、やりなおしたい。
そして、今度こそ君に伝えたい。
君がいればそれで良かったのだ、と。
君がいたから生きられたのだ、と。
こんな兄ちゃんでごめんな
生まれてきてくれてありがとう
どうか安らかにお眠りください
無色の世界
煩わしいと思った。
僕は色を塗るのが苦手だから。
何を描いてもモノクロの世界で寂しさを感じる。
だから色なんて無くなってしまえばいいのにって。
そうすれば僕の絵が誰よりも目を引く。
僕の絵を見てもらえる。
それなのに。
無色の世界に負けた。
そこには色なんてなくて、
ただのキャンバスが置かれているだけだった。
皆が期限に間に合わなかったのか、と嘲笑った。
だが、違った。
その絵に光が当てられた瞬間、
白いユリの花びらがキャンバスからうまれた。
厚塗りで影をつくりだしている。
勝てない、そう悟った。
色なんて関係なかったのだ。
自分の才能に失望した。
それでも無色の世界から生まれたその絵に
僕はすっかり魅せられてしまった。