何もいらない
空っぽな体、空っぽな心。
そして、綻ぶ君。
満たされた体、満たされた心。
そして、涙ぐむ君。
正反対の僕らを繋ぐのは、
両親の遺したお揃いの指輪だけ。
そう思っていた。
でも違ったらしい。
君がいなくなった世界は何も変わらなかったのに、
僕はこの世の終わりかのように、生きるのを諦めた。
最期まで笑っていた君が、憎くてたまらない。
最後まで泣いていた僕が、憎くてたまらない。
あぁ、やりなおしたい。
そして、今度こそ君に伝えたい。
君がいればそれで良かったのだ、と。
君がいたから生きられたのだ、と。
こんな兄ちゃんでごめんな
生まれてきてくれてありがとう
どうか安らかにお眠りください
4/20/2026, 3:08:04 PM