此岸

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5/7/2026, 4:13:07 PM

初恋の日

まだ物心のついていない頃、君と出逢った。
だから覚えていないけど、
その時から君が好きだったと思う。

君の一つ一つの仕草に目を惹かれていた。
君の笑顔が好きだった。
君の流す涙が綺麗だった。

君のすべてに恋焦がれた。

会いたい、と思う。
会って手を握りたい。
恥ずかしがる君に好きだと伝えたい。

私はまた想いを消化できずに、
お揃いの指輪にキスをした。

5/7/2026, 7:53:40 AM

明日世界が終わるなら……

それでもいいかと思える。
だって君が隣に居てくれるから。

君は世界が終わるとしても、笑ってるんだろう。
そして最後まで私を、幸せで満たしてくれるのだろう。

君がいる世界に生まれてこれて良かった。
心からそう思う。

5/5/2026, 7:02:19 AM

耳を澄ますと

君の歌声。
それに私は耳を澄ます。

明るくて誰ともすぐに打ち解けてしまう君。
けれどその歌声は儚くて、
ひとりぼっちで深海に取り残されたようだった。

だから私も歌う。
君にひとりじゃない、と伝える。
そして君は嬉しそうに微笑んだ。

私たちはふたりぼっちで深海を選んだ。

5/3/2026, 11:49:34 AM

二人だけの秘密

腰まで伸びた、たおやかな髪。
笑うと八の字になる眉毛に、細まる瞳。
白いワンピースに身を包んだ君は、
消波ブロックに飛び乗り、こちらに笑いかける。

「危ないよ」と声をかけても笑顔で、聞く耳をもたない。
一歩、二歩と次へ飛び乗っていく。
すると三歩目で体勢を崩す。
慌てて私も消波ブロックへ飛び乗り、
君の前へ手を伸ばす。

「ふふっ」と笑う君に、私もつられて「あはは」と笑う。
少しずつ息遣いを増し、そして二人で海へ飛び込んだ。

君は私を深海に導くように両手を握った。
私もすかさず握り返す。

私たちは底へ底へと沈んで行き、
二人だけの世界でこの世に別れを告げた。

5/3/2026, 8:19:28 AM

優しさだけで、きっと

好きな人お前だから、と君は顔を赤らめながら言った。

まさか私だったとは。
当たって砕けろなんて言わなきゃ良かったな、
そう後悔してももう遅かった。

君は私の返事を待っている。
ごめん、という言葉を待っている。

だから君の期待に応えた。
ごめん、という言葉を放った。

君は少しスッキリしたような顔をして、
ありがとう、と言い私に背を向けた。


君もそうなんだね。
私から離れて行くんだね。

わかってるよ。
優しさだけじゃ幸せになれないことくらい。

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