遠くの街へ
きっかけは同級生が
バイクの免許を取得したことだった。
僕はバイクに興味なんて全くなくて
彼の話は話半分で聞いていたけれど、
たまに見せてくる知らない街の写真が
どうしようもなく綺麗に見えてしまった。
だから家族の反対を押し切って
自動二輪の免許を取りに教習所に通った。
最初はコケてばっかりで、
嫌気がさす時もたくさんあった。
それでも諦めずに続けていたら、
卒検、学科試験を行うことができ、
ついに普通自動二輪の免許を取得した。
そして迎えた納車の日。
僕の元に来たバイクはとてつもなく輝いていた。
初めて一般道路を走った時の高揚は
今でも忘れることができない。
自分が通っていい道なのか疑いながら走ったな。
それからはソロツーリングも沢山した。
彼が見せてくれた街が
二つ街を超えた先だったことはすごく衝撃的だった。
自分の見ている世界がどれだけ小さくて
自分の当たり前がどこにでも通用するだけではないと
思い知った。
僕はこの先も色んな世界を知るだろう。
そしてあの時遠くに行きたかった気持ちを
僕はこれからも抱えて生きていくんだろう。
2/28/2026, 2:26:10 PM