此岸

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3/6/2026, 2:04:48 PM



まだ何も知らなかった頃。
彼らとは死ぬまでずっと友達でいるのだと思っていた。
そうじゃなくなる想像はできなかった。

少し知り始めた頃。
縁は意外と簡単に切れてしまうものだとわかった。
小さいコミュニティから離脱すると
世界を少しだけ俯瞰した気になっていた。

知りすぎてしまった頃。
なにもかも信じることができなくなっていた。
大人の言葉は汚くて、子供の言葉は癪に触った。
自分以外の人間が気に入らなかった。

3/1/2026, 4:38:29 PM

欲望

いちばんになりたい。
特別になりたい。
そんな気持ちばかりが湧いていた。

頭から離れないその気持ちと、
僕がずっとそんなことを考えていることが嫌で、
自分の中身を抉るように何度も何度も吐いた。

そのうち吐き癖がついてしまったけれど、
胃の中が空っぽになることが
僕の心も空っぽになっているようで楽だった。


いつかこの気持ちとバイバイする時が来るだろうか。
いつか「いちばん」に、「特別」に、なれるだろうか。

そんなことを考えて、
また気持ち悪くなってしまった。

2/28/2026, 2:26:10 PM

遠くの街へ

きっかけは同級生が
バイクの免許を取得したことだった。

僕はバイクに興味なんて全くなくて
彼の話は話半分で聞いていたけれど、
たまに見せてくる知らない街の写真が
どうしようもなく綺麗に見えてしまった。

だから家族の反対を押し切って
自動二輪の免許を取りに教習所に通った。

最初はコケてばっかりで、
嫌気がさす時もたくさんあった。

それでも諦めずに続けていたら、
卒検、学科試験を行うことができ、
ついに普通自動二輪の免許を取得した。

そして迎えた納車の日。
僕の元に来たバイクはとてつもなく輝いていた。

初めて一般道路を走った時の高揚は
今でも忘れることができない。
自分が通っていい道なのか疑いながら走ったな。

それからはソロツーリングも沢山した。
彼が見せてくれた街が
二つ街を超えた先だったことはすごく衝撃的だった。

自分の見ている世界がどれだけ小さくて
自分の当たり前がどこにでも通用するだけではないと
思い知った。

僕はこの先も色んな世界を知るだろう。
そしてあの時遠くに行きたかった気持ちを
僕はこれからも抱えて生きていくんだろう。

2/26/2026, 12:06:22 AM

物憂げな空

昨日は学校を休んだ。
土日に加え月曜日も休んだので、
今日は三日ぶりの登校となる。

学校をサボるのも慣れてしまい、
誰からも文句を言われることはなくなった。

久しぶりの学校は緊張する。
自分がいなくなった世界は1日とて
何もかもが変わっている。

誰かが誰かと別れていたり、
誰かが誰かと喧嘩をしていたり。
授業も分からないことが増えていく。

そうやって自分が置いてかれた世界を知りたくなくて、
休む日が増えてしまったことは誰にも言えない。

家を出る時間が迫り深呼吸をした。
「大丈夫」と鏡に映る自分に声をかけ、玄関へ向かう。

玄関のドアを開けると、
重なり合った雲たちが世界を覆っていた。

2/24/2026, 6:47:04 AM

Love you

好きって言うのは簡単なのに、
愛してるは少し照れくさい。

likeを使うのは簡単なのに、
loveを使うのは少し照れくさい。

似たような意味で、似たような言葉。
それなのに言葉ひとつで変わってしまう。

好きって言うならlikeかloveかもハッキリしてよ。

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