此岸

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12/1/2025, 4:29:29 PM

凍てつく星空

田舎に住んでいた。
だから毎日綺麗な星空を見ていた。

でも都会の方はそうではないことを知った。
あまりにの違いにびっくりしたな。
なんにも見えないんだ、本当に。

だからかな。
都会に出ると夜はいつも寂しい。
学校帰りの夜空はただずっと暗かった。
飲み込まれそうなほどに。

実家に帰った夜。
ふと空を見上げると一面に星が広がっていた。
広く、強く光る星々。
懐かしさと少しの肌寒さ。

星座なんて全く分からない。
どれがなんの星かなんて全く知らない。
でも、誰が見ようと皆が綺麗だと言うのだろう。


自分も恒星のように誰かを照らす人になれたら。
なれたらいいなと、思ってしまうんだ。

11/28/2025, 3:22:31 PM

霜降る朝

朝は苦手。夏も冬も関係ない。
でも寒いと起きるのがもっとキツくなるから、
朝はいつも少し暖かくなった時間に家を出る。

でも今日は何故か早くに目が覚めた。
二度寝もなんだかできなくて、
仕方なく体を起こしてストーブをつける。

市販の缶コーヒーをコップへ注ぎなおし、牛乳も入れ、
無糖ラテをつくる。
ブラックのままでも美味しいけれど、
今日は少し贅沢に。

沢山服を着込んだあとは、
少しだけ窓を開けて朝の匂いを嗅ぐ。
「冬らしい匂いだ」



朝は苦手。夏も冬も関係ない。
でも寒くなった朝に飲む無糖ラテ、
ストーブの何とも言えない匂い。

冬らしい朝もたまにはいいと思う。

11/28/2025, 4:18:22 AM

心の深呼吸

君の前に立つといつも少しだけ緊張する。
それは多分、君に嫌われるのが怖いからだ。

わかっている。
君は人を簡単に好いたり嫌ったりしない。

でも。
だから怖い。

気づかないうちに嫌われて
ハブられてしまうことが昔もあった。

どんなに顔色を伺っても
一度間違えばそれで全てが終わってしまう。

嫌われたくない。
君には嫌われたくない。

「大丈夫だよ」

私の心を読んだかのように君がそう言う。

「大丈夫、明日も明後日も多分晴れ」

あぁ、一緒に出かける話をしていたんだった。

「じゃあ折角だし2日とも遊びに行く?」

「えー!行きたい!」

ビデオ通話で映る君の顔は笑顔でいっぱいになった。

「ふふっ」
「どうしたの?そんなに笑って」

「私ね思うんだ。貴方といる時すごく幸せだって」
「だからね、大丈夫だよ。ずっと一緒!」

君の笑顔が眩しくて、
少しの深呼吸をした後、一番の笑顔で笑った。

11/17/2025, 12:41:49 PM

冬へ

冬は嫌いだ。
寒いし、クリスマスはぼっちだし、
年末は大掃除があるし、正月は親戚の集まりまで。

それに、私の誕生日もある。

誕生日は嫌いだ。
冬生まれだと何かと遅くて苦労する。

そして、誕生日を迎える度に大人に近づく。

大人は嫌いだ。
嘘で取り繕って笑顔を作る。
まるで自分たちだけ辛いみたいな顔をして。
私たち子供を見下して、羨ましいなんて戯言を言う。

そんな人に私もなってしまう。
だから誕生日もそんな人に近づいていく冬も嫌いだ。

でも、なりなくないから。
大人になんてなりたくないから。

この冬が一生続いて春なんて来なければいいと思う。

11/5/2025, 4:37:53 PM

時を止めて

無心で学校へ向かうためのバスに乗る。
何か考えると行くのが嫌になってしまうから。

いつからだろう。
友達との会話を愛想笑いで流すようになったのは。
いつからだろう。
家族と食事をするのが嫌になったのは。
いつからだろう。
声を出さず泣くようになったのは。

学校に行くのが怖い。
でも行かないわけにはいかなくて。
どうせバスに乗れば引き返すことは出来ないから、
乗ってしまえばなんて事ない。
ただ耐えるだけ。

止まることの無い『時』に今日もまた苦しめられる。



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