君と一緒に居れるなら、どんな場所でも僕の理想郷になる
なんて誰が聞いても、甘ったるいセリフになるだろう。
だけどそれは、君にだから言った言葉であって、他人にも当てはまるようにな訳では無い。
だからお願い。これからもずっと一緒にいて欲しい。
年老いてしわしわになっても、今と変わらず笑い合いながら穏やかに暮らせれば、それで僕は構わない。
それが..それが僕の、理想郷だから...
ふと何かを思い、出会った頃のトーク履歴を見返す
当時はまだ少し若かった2人。今みると小っ恥ずかしい
やり取りもしていた。
だがそれも初々しく、とても懐かしく思えた。
今じゃそんな会話も減り、逆に寂しく感じてしまう
けれどもそれは、この時から二人の関係が変わったからなのだろう。この過去があったから現在がある
過去の自分に感謝をしつつ、これからの未来に胸を踊らせるのだった...
どこ見渡しても光がない暗がりの中。
私はただひたすら、誰かが来るのを待っている。
でも誰も来ないんじゃないのだろうか。出口なんてある訳ないのではなかろうか。なんて、思ってしまっている。
それが1時間、1日、1年と経ったか分からない時だった。
誰かが私を呼んでいる声が聞こえたのだ。
·····よ……ろう
それは優しくて暖かい、どこか懐かしい声だった。
そして淡く小さな光が闇を溶かすように、広がっていき
迎えにきたよ、一緒に帰ろう
「おはよう」
「おはよう」
変わりない挨拶から始まる朝。そして部屋に漂う、淹れたての紅茶の香り、焼きたてのパンの匂い、そして愛しい人の優しい笑顔。こんなにも穏やかな朝から迎える毎日が、実は夢なんじゃないだろうかと思うくらい、幸せすぎてちょっぴり怖い。
でも、背中から伝わる温もりが現実なんだと教えてくれる
さぁ、今日も新しい1日が始まる。どんな日になるのだろうかと胸を踊らせながら、美味しい朝食が待ってるリビングへと向かうのだった...
好き。大好き。愛してる。愛おしい。どの言葉を並べても
貴方から言われなきゃ、なんも変哲もないただの言葉
まだ既読も付かない画面を見ながら、私は彼の帰りを待つ
今日はどんな愛言葉を返してくれるのだろう。そう淡い想いを心に抱きながら...