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10/22/2025, 9:49:15 AM

 その人のことを思っていたら連絡が来たり。
今日は、誰かとばったり会いそうという気がしていたら、本当に思いもよらない場所で会ったりする。そんなことは結構ある。
 見えないアンテナがあって、交信しているかのようだ。不思議な力は全然ないのだけど、何だか予感のようなものは感じる。
 
 もし、人にそんな力があるのだとしたら、良いイメージをたくさん思い描きたい。でも今まで、すごく会いたいという人のことを強く思って、都合よく会えただろうか。そうはうまくいかなかった。もしかすると、そういう時は、得体のしれない不安のほうがまさって、悪い予感ばかりを思い描いていたからかも。

 そうだとしたら、ひたすら明るいイメージを思い描くのがいいのだろう。あんまり深刻にならずに楽しく。そうすると、本当にそんなことが起こってくるのかもしれない。


「予感」

10/21/2025, 7:51:34 AM

 あの頃は、一緒にいるのが本当に楽しかった。大人になって色々と環境が違ってきても、それぞれの立場を理解しているつもりだった。根っこの部分はずっと変わらないと思っている。あの多感な時を一緒に過ごしたのだから。
 
 でも、あの頃とは確実に変わってきていた。なんともいえない違和感を、こちらだけでなく向こうも感じているのかもしれない。変わったつもりはないけれど、いつのまにかすれ違っていたのだろう。少し距離を置いてみよう。
 
 お互いそれぞれの道で成長してきた。これから進む中で、また接点が出てくるかもしれない。そう信じてずっと大切に想っている。

「Friends」

10/20/2025, 8:47:27 AM

 君が紡ぐ歌は、きっとすてきに違いない。たとえ、どんなに変な感じでも、ちょっと変わった声でも、君が紡ぐならどれもすてきな歌にちがいない。それが、世の中にとって大した意味を持たなくても、君が紡ぐ歌なら聴いてみたい。
 だから、これからもずっと君らしい歌を紡いでほしいと思う。

「君が紡ぐ歌」

10/19/2025, 9:29:34 AM

 だいたいいつも霧の中にいる。もやもやしたところを突き進んでいく。時々、光がもれてきて向かう道が見えた気がする。はっと霧を抜けたかと思うと、またふうーっと霧の中に入っていく。

 でも、そうやって少しずつ前へは進んでいる気がする。時々、はたと立ち止まって、振り返ろうとしても深い霧に覆われて見えない。光が見える方向は前にある。やっぱりその光に向けて突き進んでいくだけなのだ。

「光と霧の狭間で」

10/18/2025, 8:06:21 AM

 砂時計があると、何度もひっくり返して砂が落ちるのを眺めたくなる。細いガラスのくびれを、するすると通り抜けていく。途中でひっかかったりしないのかななんて思うけれど、そんなこともなく順調にすすむ。
 たまに落ち終えた後に、ほんの小さな粒たちが、ガラスのまるい底にかすかに残っていることがある。砂時計の上を軽くトンとたたくと、はっと落ちていく。

 砂が落ちる時は、微かな乾いた音がしている。ふと砂を手にすくって上から落とした時のことを思い出す。砂時計の砂は、砂漠に近い気がする。触ったことはないけれど、きっとサラサラで粒子が細かいに違いない。それがすーっと心地よい音を立てて指の間を落ちていく…。そんなことを思いながらまたうっとりと眺めてしまう。

「砂時計の音」

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