題【鐘の音】
「ゴーン、ゴーン、ゴーン…。」
なんで年明けそうそうどきどきしなきゃいけないのですか~!
まだ私中学生ですよ!?
イケメンと年明けって~!
私はご縁が今までなくって。これが普通なのでしょうか?
「年、明けたね。今年は何をしようか?」
そうでした~!
夏祭りも一緒にいきましたし、年明けも一緒にしています!こんなにたくさんのことを一緒にするって気持ち悪いと思われているのでしょうか。
「どこでも良いですよ。でも、付き合っていないのにこんなに一緒にって、普通なのでしょうか?」
「えっと、それは、あの!」
「?、なぜ動揺しているのです?」
「なんでもないよ!」
「ふーん。(怪しんでる)」
「あの、もしよかったら、私と付き合ってください。」
「はっ!?」
「えっ!嘘ですよ!?あれれ~?もしかして、嬉しかったのですか?」
「ち、ち、違う、違う!」
「えへへ。良いですよ。本気で付き合っても。」
「ば、バカにすんなよな!」
俺は恥ずかしさのあまり、怒鳴るように言ってしまった。
「本気で、私は。」
「?どうかしたのか。」
「いいえ。大丈夫ですわ。では、また明日。」
「あぁ。」
来年も良い年になりますように。
題【つまらないことでも】
「付き合うよ、つまらないことでも。」
僕はすみれに片想いをしている。だぶん。
「本当に!?良いのですか?」
私は、こんなに優しい彼が大好きなのです。
両思いだと嬉しいわ。
でも私は小さい頃から、病気なんです。
それのお陰で彼に出会えた、幼馴染みだったから。
「うん。僕は君を支えたいんだ。」
「ありがとう。本当に。」
君の笑顔を見るためなら、いくらでも頑張れる。
つきあえる。
「それじゃあ、あれしてから、これして、これも良いですね!」
そんな君の笑顔を見るのがたまらなく嬉しい。
病気なんか関係ない。
明日、告白をしよう。
僕は心に決めて、病室をあとにした。
題【目が覚める前に】
夢から目が覚める前に、私は不思議な夢を見た。
体は覚えているのに、脳が覚えていない。
そんな不思議な感覚だ。
思い出せ、思い出せ。
あっ!
思い出した瞬間、私は冷や汗が止まらなくなった。
題【病室】
母「すみれ、大丈夫?」
私「はい。大丈夫ですわ!」
私は、毎日が苦しいのです。
でも心配をかけないためにはこうするのが正しい。
まだ、生きていたいですわ…。なぜなら、
母「じゃあ、お母さんは帰るからね。元気で!」
私「ありがとう。では、明日。」
ーその日の夕方ー
がらがら(扉の開く音)
私「?」
彼「元気か~?すみれ!」
私「わぁ?!海くんですか!」
彼「どうした?あっれれ~?もしかして、俺が好きとか!」
私「そんなわけないでしょ!」
まぁ、合ってるんですけどね。
でも、告白してもどうせ死んじゃうし。
彼「まぁ、今日は元気付けようと思って。」
彼「あのさ、俺に相談してくれない?嫌だったら良いよ!でも、すみれの気持ちが軽くなるなら。」
私「ありがとう。」
私「あの、苦しくなったら駄目なの?嫌だっていったら駄目なの?死にたいって思ったら駄目なの?」
彼「違うよ。良いよ、甘えて。みんなね、すみれの本心が知りたいんだよ。本当に思ってることを素直に口に出して。」
私「う、うん。ありがとう。口に出せてよかった!本当にありがとう。」
彼「こちらこそ。いってくれてありがとう。」
彼「あ、そうだ!俺はさ、彼女とかいないから、元気になって、俺に告白しても良いからな!」
私「え!?良いの?元気になる!絶対!」
彼「じゃあ俺のこと好きってことで良いんだな?」
私「あ、言っちゃった感じですか!?」
やらかした~!
彼「へー!じゃあ、待ってるわ!」
ー10年後ー
私「もーやめてよ(笑)」
彼「あはは!」
そして、私は今、病気も無事に治り、あのときのかれと、幸せに暮らしています!
題【明日、もし晴れたら】
「明日、もし晴れたら君に伝えたい。」
「うん、待ってるよ!」
ー次の日ー
そして、待ちに待った、晴れの日!
俺は前日まで色々なおまじないをして晴れを願った。
「よし、告白頑張るぞ!」
プ、プ、プルルルルプルル、
「もしもし?」
「あっ、俺だよ。今日さ、学校の体育館裏にきて。」
「うん。分かったわ。じゃあ、バイバイ。」
そして私は、どきどきする胸を押さえながら、体育館裏に向かった。