sunao

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10/26/2024, 10:49:02 PM

言葉は、毒にも薬にもなる。



《純粋な愛の言葉》

〈用法〉
出し惜しみせずに、口にできる時には口にする。

〈効能〉
自信を与える。
口にした方もされた方も、多幸感を得られる。




「愛言葉」

10/25/2024, 10:58:32 PM

こんにちは。
ぼくの友達の名前は


…名前は?


いつもそばにいたはずなのに名前がわからないなんて、
そんなこと、ある?

あれ?

そういえばこの子のこと、なんか知ってたっけ?

いつもぼくの隣でにこにこしてて、
話しかけるのはいつもぼくで…

そういえばこの子と会ったのはいつだった?

ずっといたはずなのに

なにも知らない

なにもわからない


「あーあ、気づいちゃった?」

思えばはじめて聞いたその子の声。

「じゃあ、おしまいだね。」

にたりと笑って消えてった。


「ぼくの…ともだちは…」

なんにもせずに消えてった。

これをぼくは喜ぶべき?

でもそれはぼくから友達が消えてなくなることで…

ぼくはこれをどう捉えたらいいんだろう。




「友達」

10/24/2024, 9:04:34 PM

「行かないで。」

「行かないよ。」

微笑みながら地球とくるくるダンスを踊るお月さま。

ほんとは年3センチほどの間隔で離れていっているのを知っているの。

誠実なのか 薄情なのか。




「行かないで」

10/24/2024, 8:19:58 AM

『ごめん。きょうは行けそうにない。』

携帯に届く。

日が傾いて薄黄色に染まった寝室で、わたしはそのメッセージをじっと見つめ

その後、まだ袋に入れられたままの、先週末に買ったピアスを取り出す。

半球状のガラス玉がついている。
ガラス玉は下の方で水色と薄青とに分かれていて、あの場所のようだと思って買ったのだ。

先週末の、あの人と行った旅行。
空と海とに分かれた景色。

ガラス玉を見つめながらどこまでも続く青い空を思い出す。




「どこまでも続く青い空」

10/23/2024, 8:48:14 AM

子供のように、一心に、
高く、高く、跳ぼうとする。

鋭い眼差しは空を睨む。

数歩のかけ足の後、
やわらかな光の中、彼の身体はふわりと浮く。

その瞬間、その光景は、忘れたくても忘れられない。
瞳と心に焼き付いた。

秋晴れの空の下
落下していく彼と視線がすれ違いになった気がした。

始まりはいつも突然で、瞬間だ。

その後歓喜の声が会場内を包んだので、
わたしもいっしょになって声が枯れるまでなにかを叫んだ。

歓喜の声が止んだ後は、
収まらない気持ちをどうしようもなくて、
衣替えで出したばかりのマフラーに、ほてった顔を埋めた。




120作突破記念
「衣替え」

前回 10/13 110作目。
10作ごとぐらいにしている。
これまでのタイトルを並べて繋げたもの。
内容は続いていない。
インターバル的なもの。

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