Open App
2/12/2025, 2:10:17 PM

出会った瞬間、未来のどこかで
その結末を見ているような気がした。

胸が締め付けられるような感覚が湧き上がり、
その痛みが過ぎ去ると、
安堵と共に訪れる終息を感じた。

それは予感ではなく、記憶の一部になった。

『未来の記憶』

2/8/2025, 6:28:00 AM

ふと、指の隙間からこぼれ落ちるように
あなたの声が遠ざかる。

いなくなって もうどれくらい経つのだろう。
思い出せない自分が
冷たい人間のように思えて
静かに目を閉じる。

誰にも言えない、
誰にも見えない、
ひとり そっと過去をたぐる。

そうして今日も
誰も知らない努力をして
静かな夜に あなたの名前を呼ぶ。

『誰も知らない秘密』

1/30/2025, 2:07:09 AM

それは、私の人生に深い陰を落とした。

誰かに言うことさえはばかられる出来事の数々。
「波乱万丈」という言葉で片付けるには、あまりに重く、あまりに深い傷を刻んできた。
それは、私にとって重荷であり、障害であり、命をも奪いかねない影を落としている。

だから私は、この日陰の中で生きることを余儀なくされた。穢れたものとして、忌まれ、疎まれながら。

もしも、日向に足を踏み入れることがあれば、
私はその眩しさに、吸血鬼のように焼き尽くされ、
塵となるのだろう。

『日陰』

1/26/2025, 1:28:07 PM

「カタルシス」という言葉を辞書で引いた。
悲劇を見ると感じるらしい。

その言葉が、私にはピンとこない使われ方をしていたドラマ、『ブラッシュアップライフ』。
小さな笑いどころが個人的にツボで、すごく好きだった。

ふと思い出し、眠気がひどくて頭も呂律も回りにくくなった時に、家族に話そうとした矢先――
口をついて出たのは「フラッシュバックライフ」。

まさに悲劇。

わぁ!全然別物!だめだこりゃ。

今日はこの辺でおやすみ。
夢の中では、喜劇が見れますように。

『わぁ!』

1/25/2025, 1:41:48 AM

待った?と聞くと
待ってないと言う彼から
ほのかに煙草の香りがした

『やさしい嘘』

Next