ツユクサ

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12/4/2024, 2:27:48 PM

お題『夢と現実』

目を閉じていた。誰かが喋る声が耳に届く。木が風に撫でられる音がする。それから、私の前髪を撫でて、去っていった。
太陽が程よくあたたかくて、気持ちが良い。私をそっとしておいてくれるこの空間は、とても居心地が良い。

だんだん、心臓の拍動が落ち着いてくる。意識が、ぼんやり。音は聞こえているのに、だんだん自分の感覚が遮断されていく。

私が、私じゃなくなる。溶けていく。意識は空気と一体になって、朧気になる。どこか心地よかった。
どこか、ここではない別の世界へいく。
私のような、私ではないような、あの世界へ。

12/3/2024, 10:58:33 AM

お題『さよならは言わないで』

さよなら、と言うと、何だか今生の別れのようで苦手だ。これで会うのは最後でも良いと言われている気がする。

だから、私はさよならと言わないことにしている。
たくさん大きく手を振って、また今度、お疲れ様と言う。
次もあなたに会いたい。

12/2/2024, 10:05:12 AM

お題『光と闇の狭間で』

ゆらゆらと揺蕩っていた。

どっちつかずで、ぼんやりしたところで。自我もはっきりしなくて、ただ、のうのうとそこにいた。
人みたいだ。

いい人の時もあれば、悪い人の時もある。常に、絶対にどちらであるということなんて有り得ない。ある側面では光で、ある側面では闇だ。
今まで周りの環境からすればたまたま光だっただけで、本当はそれは、深い深い闇、かもしれない。

12/1/2024, 2:03:35 PM

お題『距離』

それは大切なものだ。

近いからいいものでは無い。時折、離れることも大切だ。

近付いたり、離れたりして、お互いの全容を識っていく。

識ることは、知られることは、怖いことかもしれない。
知らなかったところが浮き彫りになるだけでなく、それが自分や、相手の感じ方で、認識が変わるのだから。

前と全く違う目で見られるかもしれない。もしかしたら、もう口も聞いてくれないかもしれない。

そう思ったら、正直、怖い。

11/30/2024, 2:27:12 PM

お題「泣かないで」

指でその宝石を掬った。

誰かに酷いことを言われたの。悲しいことがあったの。それとも、嬉しくて?ただ、何となく?
理由はなんだっていいか。

自分の感情に素直になれるえらいきみに、花束をあげる。
沢山の色と、沢山の大きさ。沢山の違う香り。
好きな花はあった?
泣かないで、なんて無責任に言えないけど、素敵な明日になるといいね。

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