つっち

Open App
2/7/2026, 3:54:46 PM

「どこにも書けないこと」

書くこと。紙に、物に、壁に、地面の土に。

書くと、その言葉は、この世界に残るもの。
自分の心にも、そしてそれを見た相手の心にも、いつか忘れたとしても、片隅に記憶として残るもの。

忘れたくないことは、書いてしまえばいい。
書くとこで、永遠に、どこかしらに残るもの。

だけども、書けないこともたまにはある。

恥ずかしくって、悲しくて、切なくて、イライラして、書けないことは沢山あって、それは大概忘れたいもので。

そんな時は、自分の腕に書いてみる、文字の感触が残る、だけどすぐになくなるから。
通る一時的な感触と共に、消えてなくなるから。
あなたへの気持ちだって、書きたいけど、残ってはいけないものとして、今日も腕に書き続ける、だけども消えない毎日。

10/22/2025, 4:20:59 PM

「秋風」

10/18/2025, 5:34:31 PM

「光と霧の狭間で」

長く降り続いた雨にも終わりが来たようで。
外から聞こえる雨音が弱まっていくのを感じた。
もうすぐ雨も止むだろう。

山間のこの場所は、激しい雨が降ると深い霧が立ち込める。もれなく今日もそんな日で、窓を覗くと家のすぐ側の電柱でさえも、霞んで見える。
目線を更に下に移す。水溜まりは、先程までは波紋が打ち消し合うように波打っていたが、水面が静かに灰色がかった曇り空をうつしている。

いそいそと、身支度を整える。
予報ではもう雨は降らないはずだが、念の為折り畳み傘も準備しておこう。
玄関を開けると、生ぬるい空気と湿気が身体にまとわりつくようで、不快感に少しばかり眉をひそめた。

先程窓の外を眺めてから15分程度しか経っていないが、雨はすっかり止んでいる。
立ち込める霧も直になくなるだろう。
空を見上げると、灰色の空からは太陽の光がまばらに差し込んでいる。足元の水溜まりも、光を反射している。


薄ら見つつある霧と差し込む光、これから晴れることを予感させるようにキラキラとした水溜まりは、どことなく神秘的に思えた。

未だまとわりつく湿気た空気の不快感と神聖さを感じさせる目の前の光景の落差が少しの気持ち悪さも感じる。



10/16/2025, 2:42:46 PM

「消えた星図」

夜のベランダ、ぼうっと空を眺める。
新月の今日は、点々とした星がいつもより輝いて見えた。
星座の形なんて、オリオン座ぐらいしか分からない。
秋口の夜空に、自分のわかる星座は目当たらなかったが、適当に分かりやすい星同士を繋げ合わせ、何座と命名しようかと想像を巡らせていた。

不意に昔のことを思い出した。
小学生時代の理科の教科書には、星図がついていた。
色んな星座の形、名前がのっていたが、形と名前が結びつかなかったことをよく覚えている。
夏の夜に、幼馴染と共に星図と空を見比べて見たが、これまた見方も分からず、星座も見つからずで、トンチンカンだった思い出がある。
つまらないな、と思っていた私に、2人だけの星座を作ろうと持ちかけてきたのはその幼馴染だった。

まずは空を見て、1番光っている星を起点に、次に光っている星を結びつける。
後は適当に2人であれこれ言いながら、オリジナルの星座というものを考えた。
これまた白熱したもので、こっちの方がそれっぽいだの、あっちの方が光っているなどワイワイと空を指さして騒いでいた。

そして決めた星座を、星図にマジックペンで書き込んだ。これまた製図の見方もわからないものだから、適当に形に合う星と星を繋げて線を引き、名前をかいた。
こうしてオリジナルの星座と星図を作り上げた時の達成感は、いまでもよく覚えている。

夜空を見上げながら、指をのばす。

「確か、あれとアレを結び合わせたら...」

と昔の記憶をこじ開けながら、あの時考えた星座をなぞる。記憶通りの場所にあったはずの星がなかったり、あの時よりも視力が落ちたのか、それとも周囲が明るなったのか。

答え合わせをしようにも、あの時の星図はどこかにいってしまった。

10/13/2025, 4:03:42 PM

「LaLaLa Goodbey」

Next