saku

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8/17/2023, 10:21:56 PM

いつまでも捨てられないもの

1月11日の14時14分、777円のスタバのレシート
当選して送られてきた、サイン本が入ってた封筒
小1の時、校庭の土で作った泥団子
制服のポケットから出てきたドングリ
家まで蹴ってきた、断面がハート型になる石
旅先でもらった手漉きの栞

どれも普段はコロッと忘れてる
あることすら忘れてる
それは捨ててるのと、ほんとは同じ

では捨ててしまったはずなのに
すぐにでも思い出せるものは?
まるで目の前にあるように、
その時の言葉、空気、匂いまで、
ありありとよみがえってくる
これらのことは?

それは捨てきれてないということだ
もう一度、手を離してあげればいい
握ってた手を開いて、
ひとつひとつに
ありがとう、さよなら!
その手のひらを振りながら








8/16/2023, 5:16:31 PM

ある日突然、思い切って全部やめた。
体の不調が続くのは、気付かぬところで無理や我慢をするからだ。
もう一本たりとも、大切な体に針を刺したり傷つけたりしたくない。
ならば無理や我慢は全てやめる!
そう心に決めた。

しなくてはならないことはとっとと済ませ、それ以外の
やって当たり前の些細な事
私がしないで誰がするのという事
別に大した事じゃないしという事
形だけでもやっといた方がという事
何か知らんけどノリで延々続けてた事
そういう事は本当に全部やめた。

いろんな反発が起こったような気もするが、知らん顔で「我がまま」を続けた。
そのうちに、そういうことは全部無理、ホントはしたくない、とハッキリ分かるようになった。
もちろん最初は困った事も起きたが、表面上のことばかりで、どうにかなった。

まだ何をしたいのかまでは思いつかないが、近いうち必ず思い出す、ということは解る。
いつの間にか体はすっかり元気になり、軽いという形で返事をしてくれるようになった。

なのであの時、思い切って全部やめた自分に、誇らしさを感じる。

8/15/2023, 1:39:08 PM

夜の海
よるの海
依るの海
因るの海

月が昇って
月の光が波に反射して
その光も互いに反射し合って
キラキラ輝いている

海の中にいる時は
暗くて温かくて気持ちよかった
けど月の輝きに魅せられて
周りが止めるのも振り切って
全速力で泳いで海面に顔を出した
海の上はあまりにも広く、空気は軽く美しく澄んでいた
長い間うっとりした後
私は水中に揺れている自分の身体を見て
ガッカリ…
そこにあるのは、重くて柔らかくてみっちりと中身がつまった体
鱗に覆われた体
これではあの月が浮かんでいる所まで行けるはずがない
みんなが止めるのも無理はない
見なければこんなにガッカリすることはなかったのに

でもやっぱり行ってみたい
月のところに行ってみたい
もしこの尾を脱いで、代わりに羽根を背負ったなら
あの月の、いやその先までも行けるかな

すると急に風が吹いてきて、漣が立ち始めた
私は波に転がされ、岩につかまりやっと目を開けた
見渡す限りの海面に、雨が降り注いでいる
いや雨じゃない。
海面から何かが一斉に飛び出してるんだ

…魚たち!
小さな魚から大きな魚、サメ、イルカまでも
目を凝らすと貝やエビや小さな小さな生き物たちも、空に向かってどんどん飛び立ってゆく
一切の躊躇なく

ああやっぱりみんなそうなんだ
同じなんだ
何だか分からないけど行きたいよね
もう行けるんだ
考えたりガッカリしたり
そんなことするから行けなかったんだ

ただこの思いに身を委ねて
ただこの流れに乗って行けば
月が、空全体が
両手を広げて迎えてくれる





8/14/2023, 10:30:16 AM

自転車に乗って
どこ行こう?
一番行きたいところ
それはどこ?
どこに行きたいの?
楽しいところ。好きなところ。
どんなことが楽しいの?みんなが楽しいって教えてくれるとこ?
…分からない。全然ピンと来ない。

じゃあ一回自転車を停めて、座ろう。
座って風にでも吹かれてみよう。
本当に、自分が楽しいと感じられることを思い出すまで焦らなくていいよ。
一緒に座ってるから。
憶い出すまで、待ってるから。
何億年でも。

8/13/2023, 1:10:02 PM

いつでもだれでもどこにいても何歳でも、素直な反応を抑えたり無視したりすると、穢れる。
それは心が清浄で、歪みのないのが自然だから。
心は病んだりしない。

心は決して病まない。
病んだように感じるのは、 汚れが溜まって歪んでるよ、という知らせ。
心は常に元の状態に戻ろうとする。
なので不本意なまま放っとかない。
生活の中の全ての事象に曖昧に頷かない。
だってしょうがないじゃん…と受け入れない。
どう考えてもそれが普通でしょ…とそのまま続けない。
一旦停まって考えるのも感じるのも全部やめてみる。
複雑なことは何もない。
「心は病まないし傷つかない」
それを今一度憶い出す、と決めること。





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