お題「君からのLINE」
いつものように「ねぇねぇ聞いて」
からはじまった日常に転がった愚痴大会
何度目かわからない「しんどいね」や
「もう嫌になるよね」の言葉。
吐き出しているうちに楽にはなるけど、
やはりどこかで息が詰まる。
そんなとき、ピコンと通知鳴って、
写ったメッセージに心が救われたんだ。
『____がいてくれてよかった』
どんな気持ちでそれを打ってくれたの?
言葉にしてくれてありがとう。
私も君に出会えてよかったよ。
お題「命が燃え尽きるまで」
身近な大人に嫌われたこの自分が嫌いだった。
「愛してほしい」と何処かで願っていたと思う。
それを諦めた日、楽なような悲しいような。
一周回ってわからなくなった。
「生まれてこなきゃよかったんだ」と自分を恨み、
責めることが唯一の自己防衛。
「なんのために生きてるんだろう」
そんな無価値感と戦いながら過ごして出会ったある人
その人の言葉のおかげで「乗り越えてよかった」と
そう思えた日がまた増えた。
何度も落ちて何度も這い上がってきた。
とても無様だろう。けれどそれでいい。
どんなに無様でも、生きててほしいと言ってくれる人見ていてくれる人がいると感じられるうちは
生きて行くことができるはずだから。
お題「夜明け前」
「明日が来ることが怖い」と言いながら
「消えたい」と嘆きながら縮こまって
何時間も、何度も針の動く音を聞いて耐えた。
そうして迎えた夜明け前、
無情だと思ったはずの夜明け前の空を見て
「きれい」だと思った自分がいた。
お題「本気の恋」
誰かを好きになるっていうのは、
一体どんなものなんだろう。
私に「推し」はたくさんいるけど、
それは「好き」つまり「Like」であって
「愛情」などの「Love」とは違う。
結婚願望もない私には、
「〇〇の」と切り出して、顔を赤らめるほど
その人のことが好きだと思える人物はいない。
一人が楽で一人が好き。
けど、誰かと話すことも好き。
独りが嫌いな私は、誰かに好かれることを
「怖い」とさえ思うことがある。
それに、声にして自分の思いを伝えることが
私は昔から無条件に苦手だ。
だったら、寂しいときに寂しいと声に出せたり、
愚痴を言い合えたり、一緒にご飯を食べたり
くだらないことで笑えたり。
そんな関係がちょうどいい、と思ってしまう。
それでも「恋する乙女」とやらは、
キラキラ輝き、可愛らしく、愛おしく見える。
素敵な時間だなぁ、と思う。
そんな日が、もしもやってきたら、
私はどうなるだろう。
お題「カレンダー」
「あとシール何個でお家?」
そんな会話が飛び交う環境で過ごしていた。
パトカーやヒーロー、好きな色等々、
その子が頑張るほどに
カレンダーの日付が埋まっていく。
「お家帰ったらね、お父さんとレースゲームやるんだよ!」と楽しそうに話す彼。
かつての私も「家に帰る」と何度も泣いていて、
そのたびに、年上のお姉さんお兄さんたちに
「何して遊びたい?」と
気を逸らしてもらっていた。
あんなに泣いていた過去の私が、今は
「お家に帰ったら何して遊ぶの?」
と、彼の笑顔を見つけている。