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11/21/2023, 12:08:06 PM

『どうすればいの?』

 何が正解なのか。
 自分は正しいのか。
 分からない。
 誰に聞いても、何度納得しても、
 すぐにまた、答えの出ない問が私を埋め尽くす。

 あぁ。もう面倒だ。
 早く楽になりたい。肩の力を抜きたい。
 お腹と心臓の境目の当たりが気持ちが悪い。
 もう嫌だ。

 どうせなら、ここで全部終わりにしてしまおうか。
 だって他に何が出来る?

11/20/2023, 10:14:56 AM

『宝物』

 私の部屋には小さな箱がある。
 この間、ピアノの発表会の時に保育園の先生がくれた。
 箱の中には焼き菓子が入っていて、全部美味しかった。
 その箱はちょうど宝箱のような形をしていて可愛かったから、
 捨てずに残しておいた。

 弟が誕生日にくれたシール、お気に入りのキーホルダー、
 おばあちゃんが買ってくれた髪ゴム、部活の先輩がくれたヘアピン。
 あと、手乗りサイズのクマも入れた。

 私のお気に入りのものでいっぱいになった『宝箱』。
 本で読むような金銀財宝が入っている訳では無いけれど、
 私にはどれも、輝いて見えた。

11/15/2023, 10:31:23 AM

『子猫』

 真っ黒の子猫。
 夜の空に溶けていってしまいそうな黒。
 誰にも見られずひっそりと、夜の向こうを見つめている。

11/6/2023, 10:21:17 AM

『柔らかい雨』

 傘を無くして、雨の中を歩いていた私に、
 君は黙って傘を傾け、私が濡れないようにしてくれた。

 傘の柄を持つ、君の手を見つめた。

11/5/2023, 10:26:54 AM

『一筋の光』

 外から攻撃される前に、まず自分で自分の中を攻撃する。そうしておくと、外から攻撃された時、攻撃する対象が少ないから、感じることは最小限になる。いいことも、悪いことも。
 でも、悪いことから逃げられるなら、私はいいことからも逃げる。
そうしていつの日か、何も感じなくなった。
 でもきっと、『何も無い』状態は存在しなくて、私の中にはまだ、小さな期待が、か細い光が、深く根を張っている。
 誰にも気づかれないように。息を潜めて。
 
 誰かが気づくことを、ひたすらに待っている。

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