題 春爛漫
春なのになんだろうこの気持ち
全然楽しくない。
この桜の花びらを見ても手のひらに乗った淡い花びらを見ても
心が踊らない。
だってさ。君は僕のことみてないてしょ?
僕も君のこと考えても気持ちが踊らない。
どうしてだろう。
あんなに前は楽しかったのに。
春ってだけで君が隣にいるだけで、ただ笑い合うだけで、会話するだけで。
そんな些細なことが楽しくて。
君と見たこの淡い花びらが綺麗で一緒に笑いあったね。
だからかな。僕はこの花びらを見ればもう一度君と一緒にいた頃の気持ちを取り戻せるって思ってしまったんだ。
そんな気持ちは、ここに来て吹き飛んでしまった。
君と過ごした時間は、僕の中で綺麗な思い出だけど、今の君との時間は何も気持ちが動かない。
再認識してしまった君との距離。
あんなに大事だったのに。
大切な思い出は過去の箱にしまって
僕は前を歩くしかないのだろうか。
その時は君にサヨナラを言わないといけない。
この過去の記憶の箱を持ったまま
躊躇わず君にサヨナラを言えるだろうか。
言えるなら僕は新たな道を進むだろう。
過去の記憶に痛みを感じながら。
言えなければ君とこのまま心の動かない関係を続けるだろう。
それが僕にとっても君にとっても楽しい時間とはいえないものになってしまう。
どちらにしても痛みを伴いながら
選択の時は近づいている。
題 記憶
記憶なんて消えてしまえばいい。
誰にも役に立たない記憶、傷つけて悲しませて苦しませて。
そんな記憶いらないから。
私を苦しめるだけだから、その時間が無駄だから。
苦しみも悲しみも1秒たりとも感じたくないんだ。
そうして全ての記憶を封印して、私は喜びだけで生きていける?
なぜか悲しみが、苦しみが叫ぶんだ。
ここにいるよって。
無視しないでって。
私は私なんだ。
だからこそ、その感情全ても私なんだ。
悲しいけど、辛いけど、痛いけど、でも無視しないでって
非情にかつその感情は切迫して私に言うんだ。
感じて、認めてっていうんだ。怒りも悲しみも苦しみも全て、私なんだって。
そう言われたら、言われてしまったら認めざるを得ない。
私の全ての感情が私なのなら。
楽しい事ばかりを感じていることは、自分を無視していることなのかもしれない。
どんな自分も愛してあげたい。
そう思った。
それが例え痛みを伴う悲しみや怒りを感じることだとしても。
その感情は、敵じゃないから。
自分が感じたかけがえのない気持ちだから。
そこにあることをただ許して。
私がいることもその存在も許して行けたらいいなと切に願う。
題 ひそかな想い
密かに気になってる人。あなたは全然気づいてないでしょ?
分かってる、それでいい。結ばれなくていい。
私は自分の世界で生きるから。
それが正しいから。
あなたのこと好きなのか分からない。
それでもこんなに気になってしまうのは、きっと好きなんだと思う。
誰にも取られたくないんだろう。
だけど、その気持ちは間違っていると知ってるから。
結ばれない世界の人だと分かっているから。
あなたは自分の好きな人と一緒になるべきなんだろう。
私は離れるべきなんだろう。
そうすればみんな丸く収まるから。
私の心は飛んでいく。
本当の心は遥か彼方。
本心はもう探し当てることはできないんだろうな。
それでもいい。
あなたが幸せになるなら、それが1番。
私は私の場所であなたはあなたの場所で。
いつかお別れの時が来るとしても。
今はもう少しだけ残された時間を話そう。
あなたが別の世界の住人になるまで
この世界とあなたの世界が交わるほんの少しの瞬間だけ
一緒に話していようよ。
それくらいなら許されるよね?
題 手紙の行方
題 輝き
輝いているように見えるのなんて一瞬だよね。
恋心なんて、好きなんてすぐ冷める。
別に長続きなんてしない。
最初は良くてもだんだん飽きてくる。
そうなんだよ、だから私は隣の彼氏に放置されてる。
彼氏は私に興味無さそうで、スマホをずっと見てる。
べつにいいよ。
私だって興味無いもん。
別のことしてる。友達とメッセージやり取りしてる。
でも、なんで私たちって付き合ってるんだっけ?
どっちから好きになったんだっけ?
分からなくなってきてる。
私は彼氏のこと好きだった気がする。
でも6年も付き合ってると確証ないし、別れるのがめんどいし、次に付き合える人いるかわからないし、なんか、もう情で一緒にいる気がするんだ。
だから、彼氏と一緒にいて楽しいとも、幸せ、とも思えること少なくて。
ただいるだけで、隣にいるだけで。
輝いて見えてた時なんてあったのかな?
確かにあったからこうして今付き合っているはずなんだけど。
私は彼氏に何も感じない。
意味を考えてしまう。
一緒にいる意味。
好意を感じない相手と。
愛してるをお互いに感じなくなっている相手と一緒にいる意味。
せめて好きって言ってくれたらな。
言ってくれたら?私の気持ちは変わるのかな。
問うてみるものの、答えは空白のままだ。
多分もう終わりにした方がいいんだろう。
でも、恐ろしいことに惰性というものはダラダラとつづくものなんだ。
私、こんなこと1年後も思ってそうだ。
ねぇ、あなたは私と別れたくならないの?
あなたも私と惰性でも付き合いたいと思ってくれてるの?
わたしたちの未来って何なんだろうね?
分からないまま時だけ進むのかな。
それが今はとても怖い。