題 ありがとう
ありがとう
そんなの恥ずかしくて言えない。
例え沢山付き合って年月が経ってるあなたでも。
思ってるよ。思ってるけど照れちゃって。
いつも大好き、ずっと一緒に居てくれてありがとう、これからも一緒にいてねなんて、言ったら頭打ったのって言われそうだもん。
だから、言わない、秘めてるだけ。
そんな私の気も知らずあなたは言うんだ。
「好きだよ、今日も可愛いよね、いつも一緒にいられて幸せだなぁ」
「あ、うん⋯」
「え?君も幸せだって?うんうん、分かってるよ」
「言ってないもん、そんなこと、勝手に決めないでよ」
「えーでもそう思ってるよね」
優しい顔でそう問い返されるともう反撃の手段がない。
「う、うん、そう、思ってる⋯かもね?」
ちょっとだけ抵抗しちゃった。
「そっか」
それだけなのに、可愛くない私の答えに顔をほころばせるあなた。
「ありがとう」
優しい声で言われて。私の心が揺れてしまう。
なんでそんなにストレートに愛情表現出来るの?!
私には無理だ。
言われすぎて、どうしていいか分からなくなる心迷子な状態だもん。
あなたの言葉嬉しいのに、素直になれない。
私も好きだよっ!て思いっきり言えたらいいのにな。
そしたら、あなたは私の事もっと好きになってくれるかな。
私のこのもやもやした気持ちも晴れるかな。
いつも考えてる。
可愛くない私を可愛いって言ってくれるあなたの存在は貴重なの。
だからね、あなたのこと、いつも可愛くない返事だとしても大切に思ってるんだよ。
そのこと、いつか伝えられたらいいなって。
題 そっと伝えたい
題 未来の記憶
題 星に願って
星に願いをかける。
お願いします、どうかこの気持ちが報われますように⋯。
この想いが届きますように。
いや、届かない。分かってる。
こんな事してもあの人が私を振り向くはずが無い。
だって別の人が好きなんだなら。
なんなら私にその人のこといつも嬉しそうに話してくるんだから。
だから、私は悲しみにくれる。
悲しみにくれるけどどうしようも無い。
人の気持ちは変えられないから。
私は笑顔で相談聞くだけ。
そうなんだねっ、て、どうしようも無い苦しみを胸に秘めながら。
引き裂かれるような心の痛みを感じながら。
あなたの言葉なんて聞きたくないって思いながら。
私の想いはちゅうぶらりんだ。
想いはあるのに、星に願っても、神様に願っても、何に願っても決して叶うことが無い。
叶わないことだって世の中にはあるんだ。
そう思ってしまう。
七夕に願いを、新年に願いを、絵馬に願いを、そんなのたくさん見るけど⋯。
人の気持ちは変えられないって思うから。
希望をもっても辛いだけだ。
諦めた方が早い。
そうしたら他の人が現れてくれるかもしれない。
幸せになれるかもしれない。
でもさ、諦められないんだよね。
他の人と話してもあなたじゃないから。
あなたじゃないなら意味ないから。
そうだよね、代替品で補えるなら最初からやってる。
私はあなただから好きなんだから。
だから、苦しくても他の人との恋話だって聞いてしまうくらいなんだから。
私の心はどこへ行くんだろう。
いつまで縛られるんだろう。
もうそろそろ解放してくれないかな?
終わりの見えない辛さ。
解放を望んでも離れたくないジレンマ。
ねぇ、お星様、どうしたらいいのかな?
私の心が楽になる方法をどうか教えてください。