kiliu yoa

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12/4/2023, 3:21:01 PM

理想と現実。

どちらも、重要だ。

だが、どちらか偏ると諸刃の剣となる。

我が主君たる、あの方は其の重要性をよく理解されている。

だから、あの方は策を練られる際に理想と現実の割合を重要視する。

そういえば、あの方に忠誠を誓ったのも、

理想と現実のバランスが取れた方だったからだ。

私には、理想像を描くことが出来ない。

だが、現実像を把握することは出来る。

其処をあの方に買われ、側近となった。

あの方の右腕たる、筆頭は理想像を描くことが出来る者だった。

筆頭が理想像を描き、私が現実像を把握し、あの方が調整する。

そして、筆頭の弟子と私の弟子が実行する。

これが私達の最善の進め方であり、やり方だった。















12/2/2023, 3:50:29 PM

n:意味を理解しているのか。

e:嗚呼、勿論。

w:賛成だ。

s:ハハハッ、面白い。私も賛成しよう。

e:盤上一致だな。

n:私は賛同していない。

s:まあ、良いじゃないか。

w:あなたなら、大丈夫だろう。

n:はぁ、分かった。賛同しよう。

e:よし、ならば決まりだ。


『我ら四人の名に誓い、

 いつ如何なる時も、我らは何より民を最優先し、

 己が滅びの道を辿ることに成ろうとも、

 民の自由と平和を守ることを、此処に誓う。
                     N.E.W.S』













12/1/2023, 3:26:16 PM

たまに、帰りたくなる。

此処より陸路で東へ進み、海を渡った先にある、

極東と呼ばれる、私の故郷に帰りたくなる。

今、この大陸の国は他国に侵攻している。

侵攻は周辺の国々を滅ぼし、飲み込むまで続く。

国々を完全に飲み込み、安定するまでは帰れない。

其れが達せられるのは、最低でも十五年後の事だろう。

其れまでは、帰れない。

この侵攻は、永き戦乱の世を終わらせる為のものだ。

幸い、この国の大王は人の痛みを知る人だ。

だからこそ、この永きの戦乱の世を終わらせようとして居られる。

私は、この国に恩がある。

その恩を返す為に…私は此処で生きている。

あと、何万人の人々が犠牲になるのだろうか。

この大陸に平和は、本当に訪れるのだろうか。

それらを考えるだけで、辛くなる。

大王や其れに尽力する人々は、この苦しみをどうやって……

乗り越えているのだろう。





















11/30/2023, 11:40:19 AM

愛しき、貴男。

貴男は、多くを背負う強き方。

貴男は、誰よりも人の上に立つ器を有する方。

でも、貴男だって心の拠り所が必要よ。

わたしと同じ人間なのだから……。

いい加減、あの方を、貴男の心の拠り所を、迎えに行きなさい。

貴男には、あの方が必要よ。

それは、わたしたちでは担えない。

悲しいけれど、あの方しか…貴男を救えない。

わたしたちに遠慮せず、あの方を迎えていいの。

だから、どうか、これからは泣かないで。




11/29/2023, 10:09:07 AM

吐息は、白く色づく。

頬は赤らみ、より鮮明に肌の白さが目立つ。

毛糸の手袋に厚めのトレンチコート、ウールで出来たブーツ。

夜明けは遅く、日暮れは早い。


冬の銀世界は美しいが、寒さはキツい。

とくに、悴むと色々と…めんどうだ。

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