kiliu yoa

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11/16/2023, 3:09:02 PM

その時が、いつ来るのか。

私には、分かりかねます。

ややこしい言い方をしましたね。

私には、分かろうとしても出来ません。

恐らく、私は人より多く、その時を経験したのですが、

未だに全くと言っていいほどに、その領域には達していません。

未来とは、私は未だ知りません。

だから、きっと恐ろしく、魅惑に満ち、予想外のことが起こるのでしょう。

それは、時に大海原の帆船に強い風が吹くように、

それは、時に底無し沼に重しを付けて落とされるように、

突然に現れる。

でも、だからこそ、その時が不幸とは限らない。

だからこそ、その時の経験が、活きる時が訪れる。

これだから、生きることは止められない。

これだから、人生は面白い。

どんな、運命も来るが良い。

どんなに堕ちようとも、どんなに苦しくとも、

私は、決して、生きることを諦めない。

何故なら、私は知っている。

この暗闇は、必ず晴れることを知っている。

その後の人生は、大きく変化し、喜びに満ちることを知っている。








11/13/2023, 2:43:45 PM

わたしには、その言葉を口にすることは許されない。

「又、今度」其れすらも。

其れに近い言葉すらも、あの人を苦しめてしまう。

あの人は、甘い嘘をつかない。

あの人は、軽々しく約束できないものを約束したり、なんてしない。

誠実さと同時に、とても残酷な人。

嗚呼、どうして、こんな人を愛してしまったのだろう。

どうして、次に逢う約束が出来ぬ、あの人を愛してしまったのだろう。

あの人の帰りを待つ、その時ほど苦しいものはない。

でも、あの人と過ごす時ほど…幸せな時を、わたしは知らない。

あの人との別れの時が……いつ来ても良いように、

今日もわたしは、覚悟を決める。

今日もわたしは、あなたと過ごす時を噛み締める。

今日もわたしは、あなたを送り出す。

どうか、また、あなたに逢えますように。

どうか、少しでも、あなたの生きる時の中に、多くの幸を……。

あなたを送り出す時、心の中で、いつも祈っております。








11/12/2023, 2:05:58 PM

美しい人は、皆、好きだ。

綺麗な人は多いが、美しい人は少ないと思う。

美しい人は、皆、心の礎がある。

苦しみに翻弄されても、未来を、生き抜くことを、諦めない。

苦しみを、乗り越えた人は、皆、本当に美しい。

私が思う…美しい人は、皆、過去に苦しみを乗り越えた先の人だった。

誰よりも、美しい。

いつか、そう言われてみたいし、言いたい言葉だ。

まぁ、こう思う…うちは、言われないだろうけど。

もう、苦しみなんて御免だ。

私は、今、苦しみを乗り越える、最中だ。

きっと、大抵の人は、そうなのだろう。

大抵、皆、何かと戦っている。

そう思うと、何だか、嫌な気持ちになった。

まるで、私は特別で無いと言われたみたいに…。

いつか、その言葉を受け入れられたらな。

きっと、その言葉を受け入れられる時には、

その苦しみを越えられているのだろうか。












11/9/2023, 11:14:06 AM

貴様に、何が分かる。

明るく、軽い冗談みたいに義兄に言われた。

どこか、闇と重みが垣間見えた言葉だった。

義兄と私の生きてきた道が異なったことを……、

義兄と私では背負ってきたものの重みが異なったことを……、

義兄から突き付けられ、この時、初めて気が付いたのであった。


















11/5/2023, 11:22:18 AM

『希望とは、なんと都合の良い言葉だろう。』

内心、わたしはそう思う。

「貴女は、私の希望だ。」と、男に口説かれた。

わたしは、希望の言葉が嫌いだ。

でも「ふふふ、ありがとう。」と、聖母のような眼差しと微笑みを返す。

そうすると、大抵の男は赤面する。

チェス盤に駒が増えた。

そう思えば、どんな不快な気持ちも殺すことが出来る。

皮肉にも、わたしの名に篭められた意味は『希望』だった。

綺麗な容姿だけが取り柄の、仕返しの出来ない、怯えることしか出来ない、

母のような女に、わたしは成らない。

あくまでも、主導権を他者には委ねない。

希望など、無責任に託さないで欲しい。

もう、いや。

もう、生きるのに疲れた。

だから、死ぬまえに最も接点の無かった異母妹をピクニックに誘ってみた。

厳密には異母妹では無い、長兄のお気に入りの彼女と話してみたかった。

彼女は、わたしのはなしを時々頷きながら、静かに聴いてくれた。

彼女は、そよ風みたいな人だった。

涼しくて、優しくて、穏やかな雰囲気を纏っていた。

だから、だろう。

今まで誰にも話さなかったことまで、口から出ていた。

自分を殺すことに疲れた、と。

いつまで生きればいいのだろうか、と。

そしたら、彼女は何て言ったとおもう?

「そうか。」

この一言だけだった。

でも、何故か、鼻の奥がツンとして、堪えようとしたのに、

瞼から涙が零れ、頬をつたい、流れた。

この一言には、言葉では表しきれない、彼女の『なにか』を感じた。

気づいたら、彼女はわたしの背後に回り、背をを向けて座っていた。

その気遣いが、なによりも嬉しくて……、また、涙が零れた。

ありのままのわたしを、受け入れてくれる人が居た。

ああ……やっと、分かった。

少し、明るい未来を信じよう。と、思えた。

たぶん、これが、きっと、『希望』なのだろう。















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