ゆい

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1/1/2025, 2:20:59 PM

新年

雲、冷気、蜜柑
なんでかな
外に出なきゃって
子供じゃないんだから
どこに行こう
明日も休みだったらな
でも
友達に会いたいな
もう会えないのが
辛いな

12/31/2024, 12:21:51 PM

良いお年を

「カウントダウン始まるよ!」
君は空を指し言った。
空中では無数のドローンが光り、数字を形作っていた。
「僕には何のカウントダウンなのか分からないな。毎日今日が終わっていると言うのに」
僕は無意識にドローンを数えていた。
「じゃあカレンダーなんていらないね」
君はデジタルの数字を見ながら言った。
「そうかな」
君に聞こえないよう小さく呟いた。
カウントダウンは15分前から開始されていた。
「飛行車は通行禁止なのかな」
僕はドローンより上でフワフワ浮かんでいる飛行物体に目をやった。
「そうでも無いみたい。高度制限だけみたい」
沈黙。
イヤホンからイベント司会者の声が聞こえてきた。
耳からではなく頭の上から聞こえてきている様な感覚だ。
日付が変わる10分前。
「良いお年を!」という声と共に周りの雑音が聞こえ始めた。
「良いお年を!」
君が僕を見て言う。
綺麗だった。
「よい、お年を」
君の顔は街明かりとドローンで艶やかに照らされていた。

ps:

正月にそんな夢を見た。

12/30/2024, 10:25:19 AM

1年を振り返る

警報がなる
猫が走る
足が竦む
何かが倒れる音
死ぬんだ
家族は大丈夫か
逃げなきゃ
楽しかったな
伝えなきゃ
上手く立てない
急げ
怖い
這い蹲る
震源地は
津波が来る
猫を捕まえなきゃ
守らないと
助けて



深呼吸
鼓動

動揺




階段
叫ぶ

安堵

初めて恐怖で泣いたあの日


ps:

楽しかった
またいつか

12/29/2024, 12:18:05 PM

みかん

こたつが恋しくなる頃
それもまた求めてしまう
食べ終わったものをプカプカしてみたり
あ、無くなりそう
外は暗く白く寒い

「まだ食べたいな」

呟いた時には玄関の扉をガラガラ
こたつみかんが待っているから
1時間後の世界は



ps:
ころころ。
ころころ。
こたつのうえでみかんを左右に転がしていた。
ごろごろ。
ごろごろ。
こたつ越しの膝のうえで寝てるねこを撫でていた。
ねことみかんを交互に見た。
しばらくは何もできないな。
こたつの上には途中で消してしまった、
吸殻の入った灰皿。
手をつけていないみかんたち。
右手をこたつの中に入れた。
たちまち心地の良さに包まれた。
左手は撫でるのをやめ、
明日へ行くための夢を見ていた。

12/29/2024, 4:05:10 AM

閑散とした街
三人の音楽隊が道を行く
走る、駆ける、滑る、駆ける、止まる
それでも音を作り続ける
何もしなくても
明日はやってくるけど
僕たちは待ちきれなかった
今年もよろしく

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