みかん
こたつが恋しくなる頃
それもまた求めてしまう
食べ終わったものをプカプカしてみたり
あ、無くなりそう
外は暗く白く寒い
「まだ食べたいな」
呟いた時には玄関の扉をガラガラ
こたつみかんが待っているから
1時間後の世界は
ps:
ころころ。
ころころ。
こたつのうえでみかんを左右に転がしていた。
ごろごろ。
ごろごろ。
こたつ越しの膝のうえで寝てるねこを撫でていた。
ねことみかんを交互に見た。
しばらくは何もできないな。
こたつの上には途中で消してしまった、
吸殻の入った灰皿。
手をつけていないみかんたち。
右手をこたつの中に入れた。
たちまち心地の良さに包まれた。
左手は撫でるのをやめ、
明日へ行くための夢を見ていた。
12/29/2024, 12:18:05 PM