世界の終わりに君と
普通にご飯食べたい。
今までに君が美味しいと言ってくれた料理を
テーブルいっぱいに並べ、
寝室でラジオで音楽か、
好きなCD(CD!)かけて、
曲にまつわる思い出話なんかして、
あと最後に話しておきたい人に電話して
かな。
いかんこの年になると現実的…?
最悪
最悪、といえば
最近、「最高」を「最幸」
と書く人を見かける。
それよりは昔からあるけど、
「元気」を「元氣」とか。
意識高い系の方のような感じ。
さらには、
「私」を「和多志」と書いて読ませる界隈もあるらしい。
ここまでくると、キラキラネーム界隈と仲良く手を繋いで、フラメンコ踊りそうですね。
無駄話でした
失恋
「タケルってさ、俳句するんでしょ?」
ミコは、クッションを抱え込んでソファに
座り、猫背でテレビ画面を見つめたまま
言った。乾きかけのフェイスパックが
ひらひらしている。
タケルは、歯を磨きながら、何だよ
ヤブカラボウニ、と思ったが、
「うん、それらしいものをxで呟いたり、
するね。でも今俺ら、同棲するかしないかについて話してなかったっけ?」と、若干泡でモニュモニュしながら言った。
ミコは前を向いたまま、
「うん、それでさ、ちょっと調べたの、
俳句の先祖の一つに、連歌っていうのが
あってさ」
タケルは口を濯ぎながら、
「家とかについて調べたんじゃないんかい」と心の中で突っ込む。
「で、連歌って、連歌には "式目" って
言われるルールがあってさ、
例えば、100 句の中で 1 回しか使っちゃだめな言葉が決まってたり、同じジャンルの
言葉は続けて使っちゃだめ、春や秋の句は
5 回連続したら次からはストップせんと
いかん、恋の句がいったんストップしたら
再開するまで 5 回待つ、とかさ、
要は地雷みたいな初見殺しみたいなルールがあるわけ。
でタケルってさ…」
ミコはフェイスパックを勢いよく剥がして言った。
「今まで私の地雷踏み抜いてきたわけ。」
コップを持ったまま、タケルの首筋に冷たいものが伝う。溜め込んで爆発する系だったのか、ミコは。やばいぞこれは。
「た、たとえばどんな地雷…?」
「私が春の句を5回詠んでるのにストップしてくれない」
「具体的に…」
「モラハラだよね、私あなたの妹ちゃんに
会いたくないって言ってるのに、初め小出しに言って、最後は、もう会いたくない!
って言っても、悪気ないんだ、あいつ日本語下手だから、で済まされる。
会うたびにあなたのいないところで、
あ〜そのカバン駅前でバーゲンしてたやつ〜、とか、ミコさんの学歴でお兄ちゃん
OKしたんだぁ〜、とか言ってくるのに、
あなたはいつもいつも妹の…!」
「だから、別れましょ」
タケルは、わあわあと食い下がったが、
ミコはもうタケルのちょっとした荷物を
まとめていた。
じゃ、とタケルのパジャマの上に春コートを着せて、段ボール持たせて、
文字通り放り出された。
「妹ちゃんによろしくねえ〜」
と、ミコは笑顔だった。
ああ…タケルは夜空を仰いだ。
失恋の句、浮かんでこねえや。
以前、書く習慣を本にしたいとつぶやきましたが、それらしいものを作れそうです。
ご存知の方も多いと思いますが、
ハートの数のページ?で、「自分の作品」をタップ→右上のマルに3つのポチをタップ→上から2個目のURLをコピーをタップ→スマホのメール機能で、ワードなどで編集できる
パソコンなどへメールにURLを貼り付けて
送る→パソコンなどに書く習慣のアプリが
なくても、URLをクリックすれば開く→
ワードなどに貼り付け、体裁を整えて
印刷する
私は2段組にしても50ページくらいになりました。両面印刷しても25ページ。
どうしよう。
優しくしないで
ーおねがいだ
嫌よ。
あいしている
ーその言葉を、使わないで。
ーそばにいてほしい
貴方が、私に、
そばにいてほしいんでしょう?
貴方が、自分の、孤独に気づきたくは、
ないんでしょう?
泣いてしまう。
何も言えずに只、泣いてしまう。
風に乗って
寂しけりゃ、さみしいって、つぶやくの。
風に。
そしたら、風がさらってくれるから。
あなたの寂しいつぶやきは、
とおいお空のその下の、あの子にかならず
とどくから。
とおいお空のその下の、あの子はかならず
こう言うわ。
私もとってもさみしいの、あなたのつぶやき聞いてたら、わたしのお胸のさみしいの、
半分こっこになっちゃった。
とおいお空のその下の、さみしいさみしい
2人の子、半分こっこのその気持ち、
小鳥とともに唄いだす。
そしたら小鳥が2人の子、そのかるい躰を
持ち上げて
お空の上で2人の子、
たのしくたのしく笑いあう。