小さな命
「皆んなで、飼おう!そしたら
マリーも寂しくないし、皆んなで、
ちょっとずつ餌持ってきたら良いし!」
そうして私たちは、公民館裏の物置の陰で、ノラネコ マリーを皆んなで
飼うことにした。マリーは仔猫ではなく
成猫だったので、私たちが家族に「飼って」と言ってもダメだろうと思ったからだ。
給食の余った牛乳、パン、小パックの鰹節、
今にして思えば、そりゃダメよ、
てな餌だけど、マリーは私たちが行くと、
物置の陰から飛び出してきて、
必死で餌を食べ、私たちにその白い体を
撫でさせた。呼吸で上下する腹。
指で鼻あいさつの時のひやっとした感触。
マリーはこの小さな秘密基地で、
その小さな命を生きていた。
いつまでもこの生活が続くと思っていた。
思いたかった。
しかしある日、当然の如く大人にバレた。
マリーの行方は…薄情なことに記憶に無い。私たちの仲間が引き取ったのか、或いは。
それから半年ほど経った頃、
マリーに似た仔猫を、私たちの仲間が
公民館裏の物置のあたりで見かけた、という風の噂を付け加えておこう。
太陽のような
「ユウキくん、すっごく良い笑顔ね
ユウキくんが居ると、あったかくて、
お日様に照らされてるみたい…って、
言い過ぎかな?」
うん、ママ、言い過ぎだよ
わたし知ってるから
ユウキくんが
校庭の隅で虫を捕まえて
ころして
埋めてるの知ってるから
そのほかのことも
いえないくらいのことも
太陽と同じくらいの質量のやみを
持ってるの 知ってるから
零
(
ゼ
ロ
)
か
ら
の
出
発
の
い
ま
初
茜
季語 初茜 はつあかね 新年の季語
初日の上る直前に空が茜色に染まること
同情
小学生の頃、「冷えたご飯が好き!」と
家族以外の大人の前で言ったら、
「可哀想な子…」と言う目で見られたことが
ある。
「温かいご飯を食べさせてもらえて
ないのね」みたいな。
温かいうちに蓋をしたご飯は、
みずみずしくて美味しいと思ったんだが。
今も、お弁当はあまり温めない。
逆に温かいと、夏場に傷んでるイメージになる。
しかし、今や冷めたごはんは、
実は体にとってメリットがたくさんある
とのこと。
まずは、冷ましたご飯は温かいものより
よく噛むようになる。
噛むことで満腹中枢が刺激され、
温かいご飯より早く満腹感を得られ、
血糖値を上げにくいという利点も。
冷めたご飯は消化が緩やかになるため、
血糖値の急激な上昇を抑えることができる。
血糖値が緩やかに上昇することで
体重や内臓脂肪の増加を抑えることが
可能に。
そして、白米が冷えて増える
難消化性でんぷん「レジスタントスターチ」このレジスタントスターチは、腸内細菌の
エサになったり、
善玉菌が活性化しやすくなる働きがあるのだー!(ネットより引用)
あの時可哀想な目で見た大人よ。
私は時代の先にいたのだよ。
今日にさよなら
にどとこない
今日の日
今日の空
今日のニュース
きょうのせかい
今日の 私 に さよなら
おやすみなさい
そして 明日 また明日 会いましょう
明日の私は 少し年老いて
少しづつ 死に近づいて
美しい
限りある 時間を生きて