ことり、

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10/8/2023, 8:37:50 AM

「春さん、秋さん、
これからもお願いしますよ」

夏と、冬は握手する手に
それぞれ力を込めた。
春は申し訳なさそうに顔を赤らめ、
「なるべく長く春が続くように
頑張りまぁす」と答えた。
秋はどこか他人事のように、
「まあこればっかりは、地球はんの
ご機嫌次第でっしゃろなあ」と答えた。
夏はイラッとしながらも、「私たちばっかり出ずっぱりというのも、やはり…ねぇ」
と冬に譲った。
冬は威厳を保ちつつ、「そうそう、
四人で四季、なのですからな」と
場を締め括った。

10/7/2023, 12:21:12 AM

過ぎた日を想う。

懐かしい、若かりし日を想う。
ぼくの傍らには、いつもきみがいたね。
いろんなことを一緒にした。
花見、旅行、登山、海、スキー、
クリスマス…。
こうして我らの滅亡を目前にして、
過去のなんと美しいことか。
今、我々は滅びる。


「…おはよう、母さん」
トントンと階段を降りてくる少年。
母さんと呼ばれた女性は、
「まあなんて顔。夢見でも悪かった?」と
声をかける。
少年は、食卓のパンをかじりながら
「うん、なんだか、
滅亡だとか滅びるだとか、暗そうな夢」
母は、チーズオムレツを
少年の前に並べながら、
「それじゃまるで、テラの今みたいね。
滅びゆくテラの、最後のメッセージでも
受け取ったの?本当に夢見使いに
なれるかもね」
少年は嫌そうな顔をしながら、
「やだよ、夢見使いなんて。
火星の中心の神殿で、
朝から晩まで経典読むんだろ?
俺はエンジニアになるの」
と、少年は時計を見て、
「あ、もうこんな時間!じゃ、
もう学校行くね」
慌てて家を飛び出した。
外は赤茶けた火星の大地。
テラーー地球からの移民政策が始まって
もう130年。自分の意思で地球に残った人も
いるとかいないとか。地球は、
たくさんの記憶と共に、
滅びようとしていた。

10/5/2023, 11:28:28 AM

星座

星座と聞いて頭に浮かんだのは
宮沢賢治の「星めぐりの歌」。

宮沢賢治の詩で
最近知ったのは
「山の晨明に関する童話風の構想」。

一部引用しますと
「つめたいゼラチンの霧もあるし
桃いろに燃える電気菓子もある
またはひまつの緑茶をつけたカステーラや
なめらかでやにっこい緑や茶いろの蛇紋岩」

いやあ
私には出来ない表現!
宮沢賢治さすが!
かっこいい


ほぼ宮沢賢治を紹介したいだけの回

10/4/2023, 1:56:27 PM

踊りませんか?

踊り…たいねえ。

ダンスが中学校で必修になったのは
2012年だそうだ。小学校では 表現運動 と
名前こそ違えど、
今の子たちは9年もダンスを習う。

私が小学生だったのははるか以前なので
とても踊れない。
やっぱり若い頃にかじっておいた 何か は、年取ってから、
効く。

お嬢さん、踊りませんか?
喜んで!

このワンピースなら、ちょっとしたパーティにも着て行けますよ
と同じで、
(踊るような)ちょっとしたパーティなんて
ありゃしないけど、
そんなワンピースもないけど、
憧れるねえ。

はあ、踊りたい。

10/4/2023, 3:33:27 AM

遠い長い人生のどこかで
またあなたと巡り会えたら
何度でも ありがとうを伝えよう
あの日 出会ってくれてありがとう
また 出会ってくれてありがとう
いつまで一緒にいられるか わからないけど
これからもよろしくねと



*ハートマークが1000を超えました。
できるだけ毎日投稿しています。
これからもなるべく頑張ります。
応援ありがとうございます。

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