ことり、

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7/24/2023, 10:29:25 AM

花咲いて

母は、花を育てるのが好きだった。
そして上手かった。
その当時 ガーデニング という言葉で
流行りだしたそれらを、熱心に吸収し、
本を何冊も買い込んで勉強していた。
「花日誌」なるものもつけて、
いついつ この花の鉢をいくらで買った
いついつ 花が咲いた と。

現金な私は、同じく労力をかけるなら、
野菜がいいのに、
実ったら食べられるのに と
思っていた。

母は、子育てと同じくらい、
いやそれ以上に
ガーデニングにご執心だった。
なぜ?と聞いたことがある。
なぜ こんなに好きなの?と

母曰く、要約すると「打てば響くから」と。
ああ、私は打っても響かない
子供だったのかな。
少し悲しくなった。

今、私はベランダの隅で
ネギと三つ葉を育てている。
スーパーで買ってきたものの根っこを、
プランターに埋めたのだ。
リボーンベジタブル
リボベジ というらしい。

ある意味私は、リベベジ
リベンジベジタブル を
しているのかもしれない。

7/23/2023, 1:03:53 AM

私には子供がいない。
だから、タイムマシンがあったなら、
未来に行って
死期の迫った私の入院している病院に
「娘です」と言って入り込み、
死にゆく私の手を取り
「貴方は頑張ったよ、昔あの時だって…」と
旅立つまで耳元で話そう。

私のことは私が1番よく知ってるから ね。

7/22/2023, 11:16:37 AM

今一番欲しい物

健康。

若い頃、今の私と同世代の方が
同じことを言っても
実感がなかったが
ひしひしと今、思う。

健康はお金で買えない
健康は礎

本当にそう。

そのためには、若い頃からの
健康であることへの意識付けと
健康に関する知識、さらにその知識を
更新していくこと。

今日は真面目に思ったことを書きました。

7/21/2023, 3:54:34 AM

私(僕)の名前を
貴方はいつも呼んでくれる。
愛を込めて 呼びかけるように。

貴方は私(僕)に
清潔なベッドを用意し
美味しい食事をくれて
体を優しく撫でてくれる。

こんな私(僕)に
そんなことをしてくれるなんて

きっと私は
神様にゃんだ!

(きっと貴方は僕の
 神様なんだわん!)

貴方「タマー、ご飯よー」
私「ニャーン!」

(貴方「ジョンー、ご飯よー」
 僕「ワンッ!」)


〜猫と犬と感じ方の違い〜

7/20/2023, 3:31:58 AM

視線の先には、
のんびりと草をはむシマウマ。
群れから離れ、
こちらには全く気づいていない。
チャンスだ。
私たちはここ1週間、
獲物にありついていない。
群れのためにも失敗はできない。
他のメスライオンに合図を送る。

取り囲め

私は風下からシマウマまで
40メートルまで近づいた。

もう少し…

と、他のメスライオンが1匹、
ぴょーいと駆け出した。

まだ早い!

しかし、もう始まったからには
行かねばならない。
突撃。しかし、
というか、もちろん、
というか、
シマウマはさっさと逃げおおせてしまった。

再びサバンナに静けさが戻る。
あたり一面に草いきれ、微かな虫の声、
遠くを飛ぶ鳥の声、
太陽がじりじりと大地を焦がす音まで
聞こえてきそうだ。

私たちはぜいぜいと息を切らせながら、
木陰に横たわった。
狩りの前から一歩も動いていない
オスライオンもそこにいた。

お腹減ったなあ

私たちもよっ

私のいとこにあたる、
先ほど駆け出してしまったメスライオンが、
頭を擦り付けてきた。

ごめん…

仕方ないわよ、と私は彼女の顔を舐めた。

そして
サバンナのはるか彼方を再び見つめる。
視線の先は、陽炎しか捉えない。
ああ、ヌーの大群でも
現れてくれないかな…。





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