ことり、

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7/5/2023, 2:25:48 PM

星空

見上げる星空の下
君 と 僕

月は二つ
星は赤く青く白く
太陽さえ顔をのぞかせる
ここはどこだ?

「どこでも?」

ああそうか
僕はわかっていたんだ
君となら
ここがどこでも
いつでも
僕は

7/4/2023, 12:05:07 PM

神様だけが知っている。

私の願い
私の過去
私の未来
私の怒り
私の悲しみ
私の喜び
私の迷い
私の…

神様は全て見ている。
全て…知っている。

7/3/2023, 1:43:26 PM

この道の先に、
あなたが待っているとしたら。

若くして逝ったあなた。
天寿を全うして逝ったあなた。
私と入れ違いで逝ったあなた。
私が生まれるより先に逝ったあなた。

いつか訪れる死も、怖くは無い。

7/2/2023, 1:36:30 PM

思わず顔がほころぶ春の日差し。
相手を屈服させるかのような夏の日差し。
これからの厳しい季節を予感させる秋の日差し。
そして、厚い雲から弱々しく地表を照らす、冬の日差し。

それは母に似ていた。

幼い私に、周囲の人々への気配り、心遣いを説いてみせるような母。

当時はまだそれらを受け取る側の私だったと気付いたのは、後年だった。

国語のテストで「四季」の漢字が書けずに、「四委」と書いて、99点を取った時、
母は褒めずに嘲笑った。
そんな漢字が何故書けないの?と。

母はできない私を責め、
私もできない自分を責めた。

そんな母は嫌いだった。
同時に愛していた。
正確には愛して欲しかった。母に。

私はそれらを得ることができないまま、
母は死んだ。
冬の日差しに似た、時折見せた母の優しさ。

風呂上がり、母が私の髪を乾かす時、
ドライヤーの温風や冷風を、戯れに
私のパジャマの襟元から差し入れ、
くすぐったがって私は笑う。
母も一緒に笑う。

思い出は数少ないが確かにあったのだ。
冬の日差しに似た、母の不器用な愛だった。

7/1/2023, 12:33:07 PM

窓越しに見えるのは、月から見た地球の姿。

ここは月面の、廃棄寸前の街。
月面開発が行われたのは、とうの昔の話。

今は金が無く、地球にも帰れず、
どこにも行く宛のない訳あり者たちの街。

かつては俺も、腕ききの科学者だった。
今じゃ安酒で酔い潰れる毎日。

安酒では悪夢ばかりで、
まともな夢も見れない。

夢…。科学の最先端の月で、
金も、地位も名誉も全て手に入る、
夢。

全てを捨ててきた地球。
今じゃ逆に俺を見下ろしてる。

夢。

今日街角のタロット占い師をひやかしたら、
良いカードを引いた。
今夜は少しでもまともな夢が見られるといいな…。

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