もし、1つ願いが叶うなら、もう一度君に会いたい。
3年前、君は一瞬にしてこの世界から消えた。
君という存在は僕にとってかかせないものだった。いつも、僕の世界では君が中心で、君が1番だった。
2人でご飯を食べたのも、2人で1緒に夜空を眺めたのも、どれも忘れられない思い出になった。
ただ、そんな君はもう隣にいない。その事実を僕はまだ、受け入れられずにいた。
だから、もう一度、君にあって、お別れを言いたい。
『また会えると信じて』
君が好き。
中学生の頃、そう感じて、自分から告った。
後悔はしていない。
高校生になって、学校は離れたけど、まだ別れていない。
お互いに好きと言い合える関係。
もし、あの時、告っていなかったら、私はこんなに幸せじゃない。
君に言ってよかった。たとえ間違っていたとしても。
あなたさえ居れば、もう何もいらない。
そう思っていた。3年前までは。
あなたと別れて、良かったと思う。別れた瞬間はすごく悲しかったけど、今はほんとにクズ野郎だったなと思う。私といるのにほかの女ばかり見るようなクズ野郎。最低だった。
次、もし彼氏が出来たら、もっと優しい人がいい。もっとちゃんとした人がいい。でも、その事で泣くぐらいなら、いっその事、彼氏なんていないほうがいいのかもしれない。
もう、なにもいらない。
『絶対結婚しようね!』幼稚園の頃に結んだこの約束は叶わないのだろう。
私は今でも、あの人が好き。
でもきっとあの人はもう、私のことを好きでは無い。
もしも、私に未来を見る力があるならば、あの人との未来を見るだろう。
そして、私は泣くんだ。
君が隣にいるのを見て、泣くんだ。
好き。
いつまで続くか分からなくても、できるだけ幸せと思える日々を送ろう。
まるで一瞬で世界が変わったようだった。
しかし、思っていたより、君のいない世界は、いつもと変わらなかった。普通にご飯を食べて、普通に寝て、ただ何か足りない。
そんな感じだった。きっと、君が死んだことを僕の中で、無かったことにしてたんだと思う。
そして、君がいなくなってから、2年がたち、やっと現実を受け入れられるようになった。その瞬間、今まで普通だと思っていたことすら、出来なくなった。
部屋にこもり、ご飯は食べなかった。
だから、僕はもうすぐ、そっちの世界へ行く。
もう一度、友達になろう。君に会うのが楽しみだな。