一華

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1/7/2024, 3:24:12 AM

君といつまでも一緒だと思ってた。
いや、君とは寿命が違うから、いつまでもは無理だけど、でもまだまだ一緒にいられると思ってた。
突然だった。否、徴候はあった。防げなかった。否、防ぎようがなかった。僕のせいだ。否、どうしようもなかった。
ごめん、ごめんね。苦しかったろう。
僕が神様なら、君の痛みを全て消し去ったのに。
ごめん……ごめんよ。
君といつまでも一緒にいたかった。
もし生まれ変わったら、また僕の家族になってよ。
ずっと待ってるからさ。

1/6/2024, 12:13:50 AM

冬の澄み切った晴れが好きだ。
どこまでも遠く続く蒼に、ほんのりと雪色のフィルターがかかったような空。
あたたかい陽射しとは裏腹に、吹く風はむき出しの頬を凍てつかせる。
山茶花だか椿だか、紅色の花が、すっかり葉の落ちきった銀杏並木を彩っている。
道すがら買ったのはホットのカフェラテ。指先をじんわり温めながら、猫舌に優しい温さにする。
公園では小学生くらいの子どもたちが遊んでいて、犬の散歩をしている人もいる。黄色いお洋服を着せられたフレンチブルドッグだ。
コートのポケットで、スマートフォンが震える。それを無視して、歩く。
冬の澄み切った晴れが好きだ。絶好の散歩日和。

1/5/2024, 10:01:37 AM

ふかふかの布団。
42度のお風呂。
炊きたてのご飯。
丁寧に淹れた珈琲。
ソファーで眺めるドラマ。
コンソメパンチ。
コタツで食べるアイス。
喃語で話しかけてくる息子。
毎日の小さな幸せ。

1/3/2024, 10:20:46 AM

生まれて初めて、初日の出を見た。
厳密に言えば、空が明るくなっていくのを感じた。
今までの正月と言えば、カウントダウン後はダラダラと酒を飲み、3時前後にやっと眠り、昼過ぎまで起きてこない……酒を嗜まない子供の頃から、似たようなものだった。
よし早起きするぞと決めても、どんなに頑張ってみても、お天道様はとっくにてっぺん。
30を過ぎて始めて、日が昇りゆく様子を眺めた。
息子の授乳をする為だった。
遅くとも6時半には授乳をしなければならず、5時に目が覚めた。
手早く身支度と、洗濯機を回し始め、寝ている隙にオムツを替え、優しく揺り起こし授乳した。
その中で初めて、日の出を見たのだ。
窓越しで、たくさんの家々の狭間から、ああ、空が明るくなっていくなあ、程度のもの。
それでも。
人生初の、初日の出。

1/3/2024, 2:31:45 AM

今年こそは、と毎年思う。
今年こそは、転職しよう。
今年こそは、貯金をしよう。
今年こそは、旅行しよう。
今年こそは、ダイエットしよう。
今年こそは、今年こそは、今年こそは。
一体全体、いつになったら私は動くんだ?
今年こそは、今年こそは、今年こそは!
今度は本当だ。本物の抱負だ。
今年こそは、絶対に、何がなんでも。
……今年こそは、うーん、そうだな。よし、決めた。
今年こそは、毎日ちゃんとご飯を食べよう。
これなら達成出来るだろう。……出来るよね?

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