Yushiki

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10/1/2023, 6:38:21 AM

 きっと明日もいい日になるよ。
 何てたって君の側には、いつだって私がいるんだもの。

 だから、ほら。前を見て。
 大丈夫。
 ほんのちょっとの失敗くらい、一緒に笑い飛ばしてあげるから。



【きっと明日も】

9/30/2023, 4:32:48 AM

 ひとりぼっちは寂しいって。
 たまにふとそんな気持ちが湧く時もあるけれど。
 誰もいない私だけの空間に。
 膝を抱えてぽつんと蹲りながら。
 どこか冷めた静寂に包まれる時間が。
 生きるためには私には必要で。
 だからこの部屋は。
 私にとってのひとつの居場所。



【静寂に包まれた部屋】

9/28/2023, 10:22:16 PM

「じゃあな」と言って、互いに手を振る。

くるりと背を向けて、前へと踏み出した。

数歩ほど行ったところで立ち止まる。

別に示し合わせていた訳でもない。

それでも後ろを振り返れば。

あいつも同じようにこちらを振り向いていた。

俺たちは同時に吹き出して一頻り笑う。

そうして次の言葉がまるで分かっていたかのように、二人して高々と開いた手のひらを天へと突き上げ、大きな声で叫んだ。


「「またな!」」


いつかまたこの世界のどこかで会おう。

それが別れ際に交わしたあいつとの約束だった。



【別れ際に】

9/27/2023, 11:24:05 PM

 小さな店の軒先で。
 君と二人きりで雨宿り。
 予期せぬ通り雨に感謝をしつつ。

「すぐに止みそうで良かったね」と笑う君の隣で。
 まだ行かないでくれと。
 遠離る雨粒に強く縋ってみたり。



【通り雨】

9/27/2023, 4:51:48 AM

 何気なく歩いていると、ふと小さな虫の声が耳を過る。
 頬に当たる風が涼しげに触れていき、空気がさらりとするようになる。
 そんなふうに気付いたら、いつの間にか秋はやって来る。
 けれど過ぎ去って行くのも早いから、秋は少し物悲しい季節な気がする。



【秋🍁】

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