Yushiki

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9/18/2023, 11:13:06 PM

今まで色々な景色の中に僕はいたことがあったけど。

君が隣に居た時に見た何の変哲も無い夜の街の風景が。

何故か一番思い出す回数が多いんだ。



【夜景】

9/18/2023, 5:15:03 AM

 君にただ知ってもらいたかったんだ。
 僕が君にどれだけ救われてきたかを。

 この視界いっぱいに映る花たちの数だけ、僕の気持ちは君にある。
 それをどうか忘れないで。



【花畑】

9/17/2023, 6:56:20 AM

 空から降り注ぐ土砂降りの雨は、今朝からずっと止まないままだ。

 悲しみをずっと内に抱えながら、とうとう耐えきれずに泣き出してしまったかのような、その激しく打ち付ける雨粒を、僕は窓辺からそっと眺めていた。

 僕の代わりに泣いてくれているのだろうか。

 そう思ってしまうほどに強く耳に響く雨音に、僕は何だかつられて泣いてしまいそうだった。



【空が泣く】

9/16/2023, 7:44:35 AM

 ねえ
 いま何してる?
 見てよこれ
 かわいいでしょ?

 次から次へと送られてくる君からのLINE。
 通知音が鳴るたびにドキドキして。
 返したら返したで既読がついたかどうか、ハラハラしながら見守る。

 心はこんなにも忙しなくて、大変なのに。
 やめたくないからやめ時がわからない。

 君からじゃあまた明日と。
 一言返してくれれば引けるのに。
 それがないのは。
 スマホの向こうにいる君も。
 僕と同じ気持ちなのかなと。
 そんな淡い期待をしてしまうから。

 幸せな焦りで。
 僕はまた。
 君へと返すメッセージを考える。



【君からのLINE】

9/15/2023, 4:40:20 AM

「特別だ。君にどの道がいいか選ばせてあげよう」

 目の前に佇む奇妙な男が不敵に笑う。

「のんびりと楽な生活のまま長生きできるけど、一生孤独な道。または険しく困難だけれども、誰からも賞賛されて名誉な地位を築ける短命な道。あとは金持ちになれるけど病気がちとか、貧乏だけど身体は丈夫っていう道もある」


 さあ、どうする?


 男の問い掛けに俺は「どちらでも」と、素っ気ない態度で答えた。
 男は「そんな適当でいいのかい?」と、心配もしてなさそうな声音で言う。


「選ぶのに意味なんてないだろ。いい道なんてどこにもありはしないんだから」


 生きてるうちはいつだって、何かと戦うもんなんだ。だから──。

「俺はただ俺の前に続く道を行くだけだ」

 命が燃え尽きる、その日まで。



【命が燃え尽きるまで】

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