Yushiki

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9/14/2023, 5:27:05 AM

 誰もが寝静まった静かな時間。
 私はひとり窓辺に寄って、夜明けが来るのを待っている。

 闇色が明るい光に照らされて、色を変えるその瞬間。
 私は何だか胸に空いた寂しい気持ちが包み込まれたような、許されたような気持ちになるのだ。

 きっと地平線から上って降り注ぐ朝日だけは、生きとし生けるもの全てを平等に、照らして行ってくれるからかもしれない。



【夜明け前】

9/13/2023, 4:02:23 AM

 ああ、本当に馬鹿だなぁ。
 自分には絶対に届かなくなってから。
 あれが本気の恋だったんだと気付くなんて。

 涙が止めどなく落ちるほど。
 私の心がこぼれていくみたいで。

 それがまたどうしようもなく悲しいのに。

 貴方に出会わなかったら。
 今の私はないのでしょう。

 あんなに幸せな日々が。
 私にもあったのだと。
 誇れることもなかったのでしょう。



【本気の恋】

9/12/2023, 6:56:12 AM

 今月は祝日は何日あるのかな、とか。
 給料日まであと何日あるのかな、とか。
 そんな理由でしかじっと見ないカレンダーを、今月はちょっと違う気持ちで眺めている。

 赤い丸に囲われたその特別な日に、僕は一世一代の告白をする。
 何にも勝るその日が、早く来て欲しいような、来て欲しくないような。
 そんな曖昧さを抱えながら日にちを数える僕の手のひらには、指輪の入った小さな箱が開けられるのを今か今かと待っている。



【カレンダー】

9/11/2023, 4:23:24 AM

 胸の中心が空っぽになったあの感覚。
 衝撃に打ちのめされて。
 息も上手くできないのに。
 何故か全ての感情が持って行かれたせいで。
 苦しいはずなのに苦しくない。

 あの感覚を覚えた時の僕は。
 今でもまだ。
 誰の目にも映らないところで。
 ひっそりと泣いている。



【喪失感】

9/10/2023, 6:02:58 AM

生まれてから今までずっと
僕は世界に一つだけの
僕だけの居場所を探してる 



【世界に一つだけ】

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