Yushiki

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 誰もが寝静まった静かな時間。
 私はひとり窓辺に寄って、夜明けが来るのを待っている。

 闇色が明るい光に照らされて、色を変えるその瞬間。
 私は何だか胸に空いた寂しい気持ちが包み込まれたような、許されたような気持ちになるのだ。

 きっと地平線から上って降り注ぐ朝日だけは、生きとし生けるもの全てを平等に、照らして行ってくれるからかもしれない。



【夜明け前】

9/14/2023, 5:27:05 AM