作品No.172【2024/09/19 テーマ:時間よ止まれ】
時間よ止まれ
この夜がずっと
続いてくれるように
朝なんて
来なくてもいいように
私が
今の私のままでいられるように
作品No.171【2024/09/18 テーマ:夜景】
キラキラ輝く、夜の観覧車を見るのがすきだった。
点いていない電気が目立つようになっても、それを見れば、なんとなく安心した。
今はもう見られない、隣町の景色。
作品No.170【2024/09/17 テーマ:花畑】
花畑——を、見た記憶があまりない。
強いていうなら、小学校の職員用駐車場沿いに、タンポポやらシロツメクサやらが群れ咲いていたけれど、あれは〝花畑〟とは呼べないだろう。あとは、花壇、家の庭、鉢植え——どれも、およそ〝花畑〟とは呼べない。
一面のナノハナとか、一面のヒマワリとか、一面のコスモスとか、一面のネモフィラとか——憧れの風景だ。
もっとも、一年のほとんどが夏といっても過言ではないこの島では、そういった風景を見ること自体難しいことだろうけれど。
作品No.169【2024/09/16 テーマ:空が泣く】
絶え間なく、降り続く雨。
全てを、濡らしていく。
どこにも行けない私も、変わらない現実も。
何も、できなかった。私には、何も。
守ることも、救うことも、何一つとしてできなかった。
この空は、きっといつか晴れるのに。この雨もいつかはあがるのに。
私の心は、晴れることはない。
作品No.168【2024/09/15 テーマ:君からのLINE】
きみにLINEを送って——十年くらい経つのかな。未だに返事がない。
LINEだけじゃない。メールにも返信はないし、かけた電話にも出ない。
もしかして、もうきみは——そんなことを考えてしまう。
ねえ。私は今も待ってるよ。きみからの、何かしらの連絡を。